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｢おはよう日吉…あれ、風邪？｣
｢風邪じゃない｣
｢風邪でしょ〜、マスクしてるもん｣
｢してない｣
｢してるよ！｣
翌日、朝練にマスクを着用した若が来た。
部室でその彼に遭遇した、若と同じ2年の鳳長太郎。
彼もレギュラー陣である。優しくて高身長、人当たりも良い。
｢昨日濡れて帰ったから？｣
｢…しばらく濡れたままでいたからだろうな｣
｢え〜、着替えくらい早くしなよ｣
｢着替えてる場合じゃなかったんだよ｣
明らかにマスクを付けているのに意地を張って付けていないと言う彼に、長太郎は笑いながら話しかけ続ける。
｢……｣
｢なんだ｣
｢本当に顔赤くない？大丈夫？｣
｢自分の体調管理もできないでどうするんだ｣
｢いや…別に日吉が大丈夫ならいいけど｣
フン、という声が聞こえて、長太郎は心配してやってるのにと少しムッとした。
それから部室を出る彼の背中を見送る。
｢……っ｣
｢！？…日吉！！？｣
その後ろ姿が自分の視界から消えた。後に続く、地面に何かが叩きつけられたような音。
長太郎は慌てて目線を下にやる。
彼が倒れていた。
｢全然大丈夫じゃない！ほら、乗って！｣
｢このくらい別に｣
｢も〜…！無理矢理連れていくからね！？｣
｢っおい…｣
大きな声を出そうとするも、頭がズキズキして結局覇気のない声しか出せない若を長太郎は軽々しく抱え上げた。
それが悔しくて、若は嫌だという感情を顔いっぱいに示す。
｢もっと違う抱え方があるだろ｣
｢これが今は1番運びやすいんだから我慢して｣
｢クソ……｣
若をお姫様抱っこして校舎を駆ける長太郎。
幸い、朝早い時間だったため生徒はそんなにいなかった。見られても2、3人。
｢体熱いし…家に誰かいる？早退した方がいいよ｣
｢休めばマシになる｣
｢それでまたテニスしてもぶり返すだけだってば｣
｢……｣
だんだん言い返す力もなくなってきた。
脳も働こうとしない。何も考えたくない。
強制的に休もうとする体に正直に従い、若は目を閉じる。
長太郎が何か呟いた気がしたが、消えゆく意識に混じって聞き取れなかった。
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よっちゃんイカ(プロフ) - コメント失礼します！続きが気になりますぅ！ (2021年10月15日 12時) (
レス) @page36 id: bd5008a586 (このIDを非表示/違反報告)
一琳 - やっぱり好きだーー！いつ見てもすきだー、明日学年末テストだー、いやだー！『しつこいですよ。先輩』って小説書いてます！暇なら読んでください！(急な告知)(笑) (2020年2月27日 0時) (レス) id: d3ba7ac342 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 黒瀬さん» アア〜！！！ありがとうございます嬉しいです！！！私も好きです！(え！？)ありがとうございます！ (2020年2月20日 7時) (レス) id: b107436f56 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - す、好きです〜〜！！！！(突然の告白)キュンキュン通り越してギュンギュンしてます…むり…体調に気をつけて、更新頑張ってください！！ (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8cdd57f528 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 一琳さん» ありがとうございます！最高なんて言葉もったいないですが、嬉しすぎるので素直に大喜びしています！！！！！！ (2020年2月14日 0時) (レス) id: b107436f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2020年1月23日 2時
