モノクロ５＜ARS＞ (ページ36)

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突然、するり、と服の中に入ってきたのは、潤くんの手

「…あっ…、待って」

潤「…」

「ん、…潤く、…っ」

ぐぐって侵入してくる手を慌てて抑える

素肌を触られて、声が漏れそうになるのを我慢した

「潤くん…っ、お願い…だめ…」

潤「なにそれおねだり？」

噛みつくようなキスに、頭の芯がクラクラして、手首を掴むのを忘れそうになる

「…んん、っ//」

体のラインをすうってなぞられて、また背中が浮く

身を捩ったって、潤くんの力には敵わない

潤「俺のもんになってよ…」

掠れた声で囁かれて、今度は甘いキスをされて

抵抗することにだんだん疲れてきた

だけど…

だめ

体の関係だけは、二度と許されないよ？

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「～っ…うう…」

反射的に出てきた涙を見て、潤くんは慌てて私の顔を覗きこんだ

潤「…A…」

「これ以上は、…だめ、…」

潤「……ごめん」

脇に手を入れて、ぐいっと体を起こしてくれる潤くん

潤「…悪かった」

潤くんの足の間でぎゅうって抱きしめられる

潤「好きになってごめんな」

止まらない私の涙をごしごし拭って、潤くんは寂しそうに笑ったんだ

潤「リーダーや翔くんと一緒でさ、止まんねぇんだ」

何度も、ごめんって呟く潤くんに無性に悲しくなった

出会った時は、本当に怖かったけど

こんなに優しい潤くんを嫌いになれない

「…怒ってません。だから、謝んないで…」

そう言ったらすごくびっくりされた

潤「…俺、お前に手出したんだぞ…？」

「…自分でも気持ちがぐちゃぐちゃで」

潤「てことは、俺にもチャンスありだな！」

「…きゃっ！」

そのままベッドに２人で寝っ転がって、ぎゅーって力いっぱい抱きしめられる

突然のことに顔をあげたら、潤くんの顔が近くてドキドキ

ゴールドのバングルをふふん、って見つめたあと、潤くんは言った

潤「さっきの取り消しで、今日は俺の抱き枕になってくんない？」

どこか真剣に言う潤くんに、ぷって吹き出したら

おい！って頭を顎でぐりぐりされた

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