モノクロ５＜ARS＞ (ページ30)

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「好きな子…」

和「あら、俺も男だよ？恋してんのよ？」

とん、っておでこを指先で押されて慌てて我に返った

どくん、どくん、って心臓が音を鳴らしてる

和くんに好きな子がいたって関係ないけど

なんだか、嫌な気持ちになるの

和「だから、今度恋愛相談乗ってよね。久々にその子手強くってさ(笑)」

スプーンとフォークをテーブルに並べながら、和くんは口笛を吹く

その口笛のメロディーはどこかで聞いたことあった

…あれだ

王道中の王道を走るラブソングだ

和くんが好きになる子はどんな人なんだろう

天邪鬼で意地悪なのに、甘えん坊で優しい和くんに

本気で惚れられる人ってどんな女の子？

和「A？」

「…！なんでもないです！」

そ？って微笑んだ和くんは、“しっかしJはずりーな”ってブツブツ言ってた

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雅「やってるやってる～！松潤は大ちゃんと帰ってくるよ！」

翔「ハワイのダンスで意気込んじゃってさ(笑)」

あとは、料理を並べたり冷蔵庫から出したりっていうところまで準備ができて

そんな時に２人が一緒に帰ってきた

「皆さん明日も仕事ですから、ノンアルでいいですか？」

和「Aだけお酒でもいいよ？(笑)」

「嫌ですっ//」

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翔「ニノと仲良くしてたら妬いちゃうよ？」

いつの間に後ろにいたのか、顎だけ私の肩に乗せた翔くんが呟いた

「ちょ、…//」

最近の翔くんはずっとこんな感じだ

すぐにドキドキするようなちょっかいかけてくる

雅「翔ちゃん！Aが嫌がってるからやめてよ！」

翔「嫌がってるどころか、顔真っ赤にしてるよ？」

ぐーっと顎だけ体重を乗せてくるから、つんのめりそうで手をわたわたさせてたら

翔くんの手がお腹にまわって体が安定した

力強い腕から伝わる体温が、これまた鼓動を加速させる

…無理！もう離して！

翔くんの手を剥がそうとした時

翔「剥き出しの肩が悪いと思うなぁ」

ちゅ…って肩にキスが落ちた

「ひゃあ…っ//」

翔「かわい」

雅「おい、やめろよ！」

和「度が過ぎてるよ翔さん」

２人がかりで、ふわっと翔くんから移動してぽすん、と誰かの胸の中に入った

潤「ん？どうしたの？」

びっくりして見上げたら

今日の主役、潤くんとバチって目が合った

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