モノクロ５＜ARS＞ (ページ29)

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潤くんっぽい、ゴールドのバングル

それを見つめて溜息をついた

なんだかんだ明日は潤くんの誕生日だ

誰かと２人きりにならないように、毎日を過ごしてたら、いつの間にか日が経ってた

急いで買い物に行ったら、潤くんのイメージぴったりのバングルがあって

迷いもせずに購入した

でも、結局買ったあとに迷ってる

渡すか、渡さないか

和くんにブレスレットを渡してる以上、渡さなきゃいけないのかもしれない

だけど、潤くんには彼女さんがいるのに、勝手にあげてもいいのかな

私だったら、領が他の女の子からブレスレットとかバングルをもらったら嫌だ

和くんの時は、彼女のことなんて考えてなかったけど今回は別

だって、潤くんに彼女がいることを知っちゃったから

バングルをそっと机の引き出しにしまって

プレゼントの代わりになる料理を作るためにキッチンに向かった

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和「サーモン入っちゃってるよ…え？ワイン用でしょこのグラス」

「前菜ですよ。お洒落でしょ？」

雑誌かなんかで見たお洒落な前菜の盛り付け

たまたまオフだった和くんに料理を手伝ってもらってる

和「なんかさぁ…俺の時より豪華じゃね？」

野菜を炒めながらむすっとした和くん

…バレちゃった

敢えてにっこり笑っておく

「…気のせいです(笑)」

和「んいや、気のせいじゃない！刺身なんてなかった！」

「和くんの時はお肉だったじゃないですか」

和「さっきローストビーフ冷蔵庫にあったもん……」

なんでこんなに豪華なの？ってしつこい和くん

そうだよね、和くんには悪いよね…

ちゃんと訳を言おう

「潤くんにはプレゼントないんで、せめて料理だけでもって思って」

和「え？プレゼントないの？」

「…彼女いる人に渡せられません(笑)」

和「彼女…？」

ふーんって呟いた和くんは、にこって笑った

和「なら納得した！でもなんで俺はくれたの？」

「…和くんに彼女いるか気にしてなかったんです」

和「え？俺、彼女いないけど好きな子いるよ？」

思わず和くんを見たら、顎を触りながらクスって笑ってた

なにか、面白いものを見つけたみたいに

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