モノクロ２＜ARS＞ (ページ12)

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吉「あれ？Aちゃん？」

雑貨屋を出たら

吉沢くんが驚いた顔で私を見てた

なんでここに？？

「あれ？仕事はもう終わり？」

吉「うん、ここ帰り道なんだよね」

手を広げておどける姿は昔から変わらない

思わずぷって笑っちゃった

「あ、吉沢くんがいれたお茶だいぶ渋かったみたいだよ(笑)」

吉「…まじかよ(笑)」

吉沢くんって、気を遣わなくていいからすごく居心地がいいの

お互いクスクス笑ってたら

通った人に変な目で見られたから

２人で歩き始めることに

するとくりんってしてる目がこっちを向く

吉「Aちゃん買い物まだ続く？」

「たぶん…」

吉「付き合おうか」

「え！？いいの？」

吉「先生がいない時じゃないとゆっくり話せないしね(笑)」

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吉沢くんのおかげで

充実した買い物ができた

彼が帰ってくるときの服も買えたし//

「吉沢くん、ありがとう！」

吉「いえいえ…、っていうかAちゃん、」

「ん？」

吉「危ない仕事やってんの？」

この仕事は人には言えないから

そう思われても仕方ないんだよね…

心配してくれてありがとうって心の中で思った

「全然そんなんじゃないよ？」

吉「ならいいけど…ってか、これ俺の番号ね、連絡する」

吉沢くんの携帯がこの前壊れたみたいで、新しい番号を教えてもらうことに

吉「帰り、送らなくていいの？」

「うん！気をつけてね？」

吉「そっちこそ(笑) 先生が帰ってきたらさ、今日買った服で会いに来てよ」

ふふん、って笑った吉沢くんは

手を軽く振って帰ってった

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ちょっと遅くなっちゃった…

怒ってないといいな(泣)

「ただいま…」

智「遅い」

案の定玄関にむすっとした智くんが

仁王立ちしてた

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