【S side】 ページ40
.
豪邸に5人で行くのは初めてで、少し緊張する
先生が“どうぞ”って俺らを出迎えてくれて
知ってる人だからか、ちょっと安心した
前までは、絶対に勝ちたい恋敵だったのに
領「Aも貴方達が来ることを楽しみにしていましたよ」
歩き出す先生に、俺らはついていく
雅「ねぇ、あのチビちゃん先生には懐いてるんだっけ？」
領「…というか、Aにくっつきすぎなんです。そして、Aも甘すぎる」
翔「先生も懐かれてないのかよ！」
先生もあのチビちゃんには、なかなか苦戦してるのか
領「…どうぞ」
先生に促されて入ると
いつもの子供部屋では、Aがチビとおもちゃの車で遊んでいた
「ぶーーん」
チビがぶーんって真似して、きゃっきゃっしてる
Aが可愛すぎて、口元が緩んだ
領「A」
先生が名前を呼ぶと、Aがハッとして俺らを見た
「みなさん！会いに来てくれたんですね！」
うわ、嬉しそうな顔すんなよ
恋心を今でも無くせない俺らに
思わせぶりなことをする女の子のままで
誰かのものになった君だとしても
俺は、まだ抱きしめたいと思ってしまうんだ
.
「んー、おいでっ、ほら！」
その言葉に、チビがAに手をばたばたさせる
Aがチビをだっこして、俺らにかけよった
「昨日、5人がどんなにすごいかってDVD見せたので大丈夫です！」
自信満々に、チビを俺らに向けると
チビがじーっと俺らを見つめて、ぷいっとAの肩に抱きついた
なんなんだよ、可愛くねぇな！
って思いたいけど、顔はAそっくりで
すっげぇ可愛いんだよなぁ…
それにしても、不機嫌なチビ
むちむちの腕でAにしがみついて離れようとしない
領「ママを返してほしいんだけどな…」
先生がぼそっと言ったのを聞いたぞ俺！
俺らにお守りをさせて、イチャイチャする気だな！
智「お前はいいよなぁ、俺もAちゃん抱っこしたい」
チビのほっぺをツン、と指でつつく智くん
「智くんっ//」
.
好きという感情は
底なしの沼だ
落ちていけば、いくほど
もう、戻ることはできない
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2672人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめ - 私的にはさとしくんと結婚して欲しかったなーって感じです（笑） (3月15日 14時) (
レス) @page42 id: 3dc3e53296 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 読み終わりました。5人に愛されて羨ましい〜 (2021年12月5日 20時) (レス) @page42 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 3回読み直しました！笑 ドキドキワクワクで何回読んでも飽きない大好きな作品です！ (2020年3月23日 16時) (レス) id: 2958855b9d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 今まで読んだ占ツク作品で一番感動しました！ 最後にキスしたのは、ニノだと思います(願っています)。 (2019年8月12日 21時) (レス) id: 395b1ced10 (このIDを非表示/違反報告)
おふ - まじで映画化してほしい (2019年2月2日 1時) (レス) id: 54d489ca52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まれ
| 作成日時：2017年6月10日 23時
