不器用な君。 ◇Jun.M◆ (ページ43)

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４３、ハッピーエンド～N side～ページ43

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和「あーあ、幸せそうですな」

雅「…よかった、ほんと」

和「本当によかったの？」

文化祭１日目

わいわい賑やかな学校全体の中で

２人で仲良く歩くカップルを見ながら、俺らは寂しくクレープを食べてた

俺らには、気づかないくらいに幸せなんて

あーあ、くっそ！

よくわからないモヤモヤに、クレープにがぶりついたら生クリームが盛大に鼻についた

雅「ぷーっ！ニノったら子供なんだから！」

和「…うっ、うっせー///」

いつもどおり明るいアナタこそ、気持ちを押し込めたんじゃないの？

Aの相談まで乗ってさ

せっかく俺が手引きしてやったのに…

まぁ、俺らが潤くんの相談も乗ってたのが悪かったんだけどさ

立場的なもんができちゃうわけよ

そうすると、身を引かなきゃいけないよね必然的に

雅「ニノちゃんこそ、気持ち、我慢してんじゃないの？」

アナタのそのつぶらな瞳が苦手だ

じっと見つめられると、言葉が出てこなくなんだよ

和「…」

雅「これがハッピーエンドだから、誰も邪魔しちゃダメなんだからね」

牽制してんのか？

まぁ、別に、人のもの奪ったりなんかしねぇし

Aのことどう思ってるとか考えたことないわ

雅「って言ってる自分が１番邪魔しそうだから早く卒業したいなーっつって」

ほらね

やっぱり、気持ち我慢してんじゃん

雅「幸せそうだった彼女が泣いてたら、ほっとけないもんねー」

…やっぱ読めない

Aに気持ちがあんのかないのか読めない！

和「ま、俺には関係ないから、勝手にやってろや」

雅「相変わらずツンデレだね？可愛いなぁ」

和「男に可愛いとか言うな」

雅「ニノちゃんは、そこらへんの女の子より可愛いよ…」

和「…っはぁ！？」

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智「このスベスベなほっぺとかぁ、やわらかーい肌とか…ん、可愛い可愛い」

翔「ツンデレなとこも、可愛いよなぁ」

いつの間にか、大野さんが隣に座って、俺のほっぺをぷにぷにしてた

後ろで翔さんがクスクス笑ってて…

なんなんだよ全く…

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