４１、ヤキモチ ページ41
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潤「困ってるって言ったのは誤解だよ」
「え？」
２人で電車を待ちながら、すれ違いの時間を埋める
さっきとは違うのは、潤くんと手を繋いでるってこと
潤「…俺、困ってるんだよ。こんなに大事にしなきゃならない彼女ができて…って意味だったんだけど」
その台詞…、ちょっと恥ずかしすぎる///
「で、でも…、斉藤さん…と付き合ってるんじゃ…」
潤「あぁ…、告白されたけど、A以外考えられないって断ったよ？」
中庭で聞いた会話は、そういうことだったんだ…
で、でも！
「この前、電話した時に、一緒に斉藤さんいたよね？」
すると、きゅって指が絡まって、どきん、って心臓が音を立てた
潤「相談乗ってもらってたんだよね」
「え？なんの…？」
潤「Aは俺に気持ちがないかもしれないって」
潤くん…そんなの、告白された相手に相談しちゃだめだよ
すぐにつけこまれちゃうよ！
それに、その相談内容の意味がわかんない
「気持ちがない…って、どういう…」
潤「Aだって、電話した時、誰かに抱きしめられてたじゃん」
「あ…あれ、は、…私も潤くんのこと相談してて」
潤「それに、翔くんとか大野さんとかと仲いいし…なにより、ニノといちゃいちゃしすぎなんだよ」
思わず横を見ると、むすっとした顔で前を見つめてる
ヤキモチ……？
潤「電話した時、男の声が近かかったし、抱きしめられてたみたいだし、あ、Aのこと盗られたなって思った」
きゅううって胸が痛い
潤くんも、私と同じで、不安だったのかな
「二宮くんたちとはなにもないよ…？それに、知り合いなの？」
潤「うん、幼なじみみたいなもん」
どうりで、名前を知ってたんだね
先輩たちも教えてくれればよかったのに…
潤「ほんっと、俺ら何やってんだろうね？こんな普通に喋れるのに」
返事の代わりにきゅって手を握り返したら、潤くんも握り返してくれた
潤「あとは、気になることある？」
「んーと…あ、なんでさっき改札口から出てきたの…？」
それになんでこんな時間に潤くんはここにいるの？
それも聞こうとしたら、電車が到着して
思わず顔を見合わせて笑った
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作者名：まれ
| 作成日時：2014年4月27日 14時
