３４、ファイト ページ34
.
文化祭、１日前だ
校門の前で、朝から自分のクラスの出し物の準備にとりかかる生徒を見かける
潤くんがいたらいいな
って思う気持ちもあれば
潤くんを見つけたら、傷つくかもしれないって
って思う気持ちもある
潤くんが斎藤さんと一緒にいたら
私の心はきっともうズタズタだ
修復できる自信がない
.
翔「Aちゃん？何突っ立ってんの？」
「…櫻井先輩」
先輩が私の隣に駆け寄って、にこって笑ったから、笑い返してみた
なんとなく２人で歩き出すと
周りから視線を浴びてる気がしないでもない
なんだろう…怖いよ！
翔「昨日はごめんな？智くんとちょっと反省した」
「…いいんです」
翔「ヨリ戻せるといいな」
…え？
そう思って見上げたら、頭に大きな手がぽん、と乗った
翔「Aちゃんの気持ちを尊重しますから」
「わ、//こ、こういうの慣れてないんですっ」
翔「ふは、可愛いとこあんじゃん」
おらおら〜って髪の毛をわしゃわしゃにされる
ひ、ひどい！
髪の毛ぐっちゃぐちゃ！
すると、櫻井先輩の向こう側から大野先輩が顔を出した
智「なんかラブラブ…俺、かわいそう」
「大野先輩！おはようございます」
相変わらずだるそうに歩きながら
大野先輩が、ふわぁぁってあくびをする
智「俺は朝からイチャイチャできる体力ねぇし…」
翔「モテますねぇ旦那」
大野先輩ってプレイボーイなんだ
やっぱりモテるんだ…
すごいなぁ
.
「お先失礼しますね」
自分の靴箱の前に着いて、ぺこりと頭を下げたら
２人がふわりと微笑んだ
智「頑張んなよAちゃん」
翔「ファイト」
応援してくれてる人がいるって
すごく心強いものなんだね
大丈夫
潤くんに会いに行ける
「…はい！」
そう返事をして、２人の先輩を見送った
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 469人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まれ
| 作成日時：2014年4月27日 14時
