不器用な君。 ◇Jun.M◆ (ページ33)

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３３、絶対ページ33

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「…、なんで、…」

ひどい

二宮くんにも勇気をもらって、頑張ろうって思えたのに

智「そりゃあ、あいつが悪いから、Aちゃんが行動することないと思うしー」

翔「立場が難しいよな俺ら(笑)」

ねーって顔を見合わせてるこの２人は、ある意味とっても意地悪だ

肝心のことはなんにも教えてくれない

「立場って…なんですか？潤くんのこと知ってるんですか？」

翔「イケメンだもん、知ってるよ？」

うまくはぐらかされた

この人、きっと頭がキレるんだ…

智「もう学校終わる時間だし、松潤を探しても無駄かもよ」

「…誰のせいだと思ってるんですか…」

翔「もちろん、俺らは応援してるよAちゃんをね。ただ」

櫻井先輩がふう、って溜息をついた

翔「お人好しくんのことも応援してるからさぁ…」

そう言ったところで、ガラってドアが開いた

雅「もうすぐ学校閉まります～帰りましょう～」

にこにこって相葉先輩が顔を出した

智「一緒に帰ろうよ～」

ふにゃふにゃって大野先輩が笑うと、もちろん！ってピースサインの相葉先輩

雅「え？Aちゃんまだいたの？」

翔「同じ方向でしょ？２人とも」

智「相葉ちゃんに送ってもらおうかと思って」

雅「別にいいけど…松潤はいいの？」

ちら…と２人の先輩を見たら、つーんって知らんぷり

「…遅い時間になっちゃったのでもういいです」

雅「もー！なにしてたのほんと！」

相葉先輩が怒ってる

おちゃらけた感じじゃなくて、結構本気で

雅「ちゃんと話し合わなきゃだめでしょ！」

「…ごめんなさい」

無理してここを出てくことだってできた

でも、出てかなかったのは、やっぱりどこかで話すのが怖いから

雅「とりあえず送るから！大ちゃんと翔ちゃんもさっさと帰る！」

はーい、って適当な返事をした２人は、そそくさと教室を出ていった

…先輩たち逃げたな

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雅「うわー大ちゃんたちは黒いなぁ」

２人で歩く、暗い夜道

会議室にいた訳を正直に言ったら

あははって笑ってくれた相葉先輩

よかった…怒ってないみたい

雅「でもさ、これで本当にいいの？」

「え？」

雅「後悔しちゃだめだよ、絶対」

そう言った先輩の声は、優しくて安心できて

潤くんに明日こそ会いに行こう…って思えたんだ

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