２５、少しだけ ページ25
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翔「それは彼氏がひでーよ。まだ付き合ってんのに他の女にOK出すなんて」
智「翔ちゃん、だから今日話があるって呼び出されてるんだよ？別れたいからだよ？」
翔「でも話がおかしい気がする。だって、普通別れ話のあとに告白するもんじゃないの？」
智「別れてから告白しようとしたら、先にあっちから告られて、んで両想いだったことに彼氏が気づいたんだよ」
翔「だから頑なに帰りたいの一点張りだったのか！Aちゃんまじ悲惨かわいそー」
相葉先輩がべーらべら人の事情話しておいて
ちょっと出てくる！すぐ戻る！って購買出てってから30分
大野先輩と櫻井先輩からイジメを受けてると言っても過言ではない
しかも冷静に分析されてかなりエグられてる
智「そんなひでぇ彼氏ならあれだ、別れた方がマシだべ」
翔「４ヶ月たつのにキスしてねぇとか、大切にされてるんだか…興味ないんだか…」
智「気持ちいいことなら俺が教えたる」
せ、セクハラ受けた！もう泣きたい！
相葉先輩早く戻ってきて……
翔「彼氏のことそんなに好きなんだ」
智「この際相葉ちゃんとか絶対いいと思うのに〜いい感じだったし２人とも」
その瞬間、ぽって顔が火照った
相葉先輩は、優しくて
絶対彼女をほったらかしたりしないし
すごく尽くしてくれそう
あんな人が彼氏だったらもったなすぎる
翔「おっ！脈ありとみた！」
智「別れたら、学校一のイケメンとくっついて幸せになれ！」
雅「なになにー？何の話？」
「相葉先輩！」
パタパタと先輩が戻ってきて、後ろでにこにこしてる
雅「なんか元気になったみたいだね？２人とも預かってくれててありがとー」
智「きゃっ！彼氏発言！」
雅「彼氏！なんか話ぶっとんでる！あっAちゃん、お仕事あるから行こ！」
ためらいなく繋がれた手を見て、大野先輩と櫻井先輩が、ニヤニヤした
智「またね〜」
翔「進展教えてね〜」
購買を出たら、先輩があはーって笑った
手をちぎれるくらいぶんぶん揺らす
雅「彼氏と手を繋いだことないって言ってたから、わざとやっちゃった」
え？って思わず言ったら、先輩が真顔で呟いたんだ
雅「ちょっと後悔させてやんなきゃねー」
その時、優しい先輩が、少しだけ怖かった
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作者名：まれ
| 作成日時：2014年4月27日 14時
