２４、ばか ページ24
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潤「斎藤…俺」
斎「…うん」
潤「…好きだし、それ以外考えらんないから」
斎「……うん、わかった。ありがとう」
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雅「ばか。俺よりも…ずーっとばか。行くよ」
黙って一緒にいてくれた相葉先輩が、怒った声色を出して私を引っ張る
今度は、手首じゃなくて、手が繋がってた
そんなこと気にならないくらい動転してて、職員室に着いて、手が離れてから気がつく
用を済ませて職員室から出ようとしたら、先輩がこっちってまた私を引っ張る
雅「中庭また通ったらダメだって」
「…っ、ごめんなさい」
雅「Aちゃん気づいてる？さっきから、すげー涙目なんだけど」
苦笑いする先輩に申し訳なくて俯く
雅「飲み物買ってあげるから、購買行こうか」
別に飲み物に釣られたわけじゃないけど、先輩の好意に甘えて着いていった
じんじん、と疼くのは、
またもや繋がれた手
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「…わ〜、実行委員長サボり〜しかも女連れ」
「それ噂の彼女(笑)？」
購買の飲み物のコーナーに連れてかれて、そのまま眺めてたら
後ろから声がした
雅「大ちゃん！翔ちゃん！こんなとこにいたのー」
智「しかもラブラブ…」
翔「なになに？購買デート？」
い、…イケメン二人組
明るい茶髪のお兄さんと爽やかなお兄さんが、にこにこ私を見つめてる
雅「修羅場ってやつに遭遇して逃げてきた！」
翔「ぷっは！駆け落ちかよ！」
智「ふりん？」
雅「大ちゃん！俺はプリン買いにきたの！Aちゃんそれでいい？」
手にとったミルクティーを奪われて、先輩のプリンと一緒にお会計
イケメン二人組は、ポテトやらパンやらを買って私達の後をついてくる
私たちがテーブルに座ったら、二人組も同じテーブルに座って、くつろぎだした
雅「この人たちは、俺の同級生でー、ポテトつまんでるのが櫻井翔でパン食べてるの大野智ね！」
「…はじめまして、佐原Aといいます」
智「よろしくねぇ」
翔「雅紀の彼女？」
雅「違うって！この子彼氏いるんだって！ちなみにファンクラブも入ってないし！」
翔「じゃ修羅場ってなに？」
智「浮気現場目撃しちゃったとか」
大野先輩がふにゃんと笑う
智「ありゃ、当たっちったか」
現実を突きつけられた痛みに、涙が溢れて
私の意志とは関係なく、悲しいココロが悲鳴を上げた
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作者名：まれ
| 作成日時：2014年4月27日 14時
