２１、カレカノ ページ21
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もくもくとパンを頬張る潤くん
久しぶりすぎて会話が見つからない
…別れ話するなら絶好のチャンスのはずなのに
今の私には別れ話する気なんてさらさらない
こうやって２人でいることがすごく幸せ
別れて、もう二度と話さなくなっちゃうなら
苦しくても一緒にいたいだなんて
パンをかじったら、甘いいちごジャムが出てきて思わず笑顔になる
そしたら、潤くんと目が合った
ドキっ…
潤「…ん。食う？」
潤くんの食べかけのパンを差し出される
え？
食う…ってえええ//！！？
目の前に出されたら食べざるをえなくて、ぱくって食べた
「…おいしい！」
思ったより甘すぎず、ほろ苦い味
…、潤くんが笑った
一瞬だったけど、まわりがキラキラしてて
見とれちゃった…//
「あ、ありがとう」
恥ずかしくてうつむく
絶対、顔赤い
熱くて死んじゃう
潤「ん、これもあげる」
手渡されたのは、紅茶の紙パック
…紅茶好きって覚えてくれてたのかな
こんなにきゅんきゅんさせないでよ//
またお礼を言って、紙パックにストローをさす
ちらりと潤くんを盗み見
横顔もかっこいい
なんで、私と付き合ってくれてるのか本当に不思議で仕方ないの
私といたってなにも面白くないのに…
ちゅーって音と一緒に、紅茶が喉を通る
…、間接キス…しちゃったんだ
食べかけのパンを食べるなんて、憧れ中の憧れ
カレカノみたい…
ドキドキが止まらないよ
すると、紙パックを持ってた手が何かに包まれた
……潤くんの手！？！？
潤「ちょーだい」
潤くんの方に紙パックが引き寄せられて、ストローが潤くんの唇に触れる
ちゅーって音がして、ゆっくりストローを離した
「…………///！？」
潤「ありがと」
えっ、何が起こったの
どうしようどうしようどうしよう
幸せすぎて死んじゃうよ
潤くんが近すぎて、パニック状態
パンの食べかけどころじゃないよ…///
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作者名：まれ
| 作成日時：2014年4月27日 14時
