１８、ショック死 ページ18
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その日は１日中視線が痛かった
“ほら、あの子だよあの子”
“思ったよりふつーじゃん”
“二股かもよ？(笑)”
こんなふうに目立つ日がくるなんて思ってなかった
女子の嫉妬ほど怖いものはない
私が潤くんと付き合ってるって知ってる子たちは心配してくれたけど
やましい気持ちがなかったとは言えないから、胸が痛む
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雅「Aちゃん！体育館の裏とか呼び出されてない！？」
「え？」
雅「あとあとー、机無かったり体操服隠されたり、バケツ上から降ってきたりとか！」
全校に配る文化祭のパンフレットを準備してたら、先輩が勢いよく教室に飛び込んできた
「先輩もドラマの見すぎ…」
雅「大丈夫だった？」
…本当に心配してる顔だ
私のフォローなんかして大変だったはずなのに
人の心配までしてくれるなんて、本当に優しくて素敵な先輩だ
「ありがとうございます、おかげさまで大丈夫です！」
雅「よかったー！」
ドカって椅子に座った先輩は、天井を見上げて、あって呟いた
雅「彼氏になんか言われてない？」
「…二宮くんと同じこと言うんですね」
雅「いや、だって心配でしょー！彼女がもし他の男の子と幸せそうにアイス食べてたら、俺ショック死しちゃうー！」
うん、先輩なら本当に死んじゃいそう
でも、大丈夫だよ、だって潤くんだもん
私のこと興味ないに決まってる
無理して付き合ってるなら尚更だよ
…無理なら
もう、別れた方が楽なんじゃないかってもう一人の自分が諦めてるの
好きなのに…いや、好きだから
別れた方がいいんだよ
私ばっか好きなのは苦しいよ…
決めた。別れよう
お互い苦しいもんね？
“付き合ってくれてありがとう”
“バイバイ”
うまく言えるかな
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作者名：まれ
| 作成日時：2014年4月27日 14時
