１２、可愛い ページ12
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雅「笑ってたほうがいいって！！絶対いい！！」
「え…(笑)」
雅「可愛いもん！！！」
可愛い、なんて
こんな、学校のスターに言ってもらえるなんて！！
でも
潤くんからは１回も言われたことないや…
雅「…笑って？俺、Aちゃんに笑ってほしいな」
って真剣な声で言うから
「努力します…」
“約束だよ！約束だからね！！”
って言いながら電車の中からぶんぶん手を振る先輩を見て
なんだかドキドキしてしまった
潤くんとは正反対な性格で
伝える言葉はストレートなもんだから
少しチクッ…てしちゃったんだと思う
こういう人が彼氏だったらなって
イケナイこと思っちゃったの
.
「はあ…」
和「色気もねーため息(笑)」
私の前の席に座ってこっちを向いて勝手に昼ごはんを広げる二宮くん
「ちょ、ここ私の机！！」
和「いーじゃん、どうせあんたなんも食べないし」
「…食欲ないだけ」
和「彼氏サンのこと？」
「…もあるし、忙しくて」
和「…なんか食べたほうがいいと思うけどね、俺は」
そう言って私の口に箸で卵焼きを無理矢理押し込めた
「…ありがと」
雅「ニノちゃんは責任感じてるだけだもんねっ」
和「…///！！ちょ、うるせー！アイバカ！！！」
教室がざわめく
その理由は
私の目の前でじゃれつく
照れてる小悪魔と学校のアイドル
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作者名：まれ
| 作成日時：2014年4月27日 14時
