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１、彼 ページ1
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◇「Aー、彼氏来てるよ？」
放課後、クラスの友達とおしゃべりしてる私に声をかけてくれる友達
ちら…と教室の出入り口を見ると"彼"は立っていた
相変わらず何を考えてるかわからない顔で
「ありがとー！」
一緒に喋ってくれてた友達に別れを告げると、彼のもとへ向かう
▼「いいな〜、Aは。あんなかっこいい彼氏いてさ！リア充してて羨ましいわほんと」
後ろでなんか言ってるクラスメートの声
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――――――何がリア充なもんか。
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彼の横に立つと、短く「行こ」と言って歩き出してしまう
彼の歩くスピードは少し速い
私なんかすぐおいてかれちゃう
でもね、頑張ってついていくんだ
歩幅が違うことに悲しくても
彼が私のことを見てくれてなくても…
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作者名：まれ
| 作成日時：2014年4月27日 14時
