95:ハロウィン番外 ページ46
「アリス、アリス、僕らのアリス」
「大好きなアリス、女王様のアリス」
「青いアリス、小さいアリス、可愛いアリス」
「早くおいでよアリス、待ってるから」
「＿＿此処は？」
急に意識が戻ってくるような感覚に襲われ辺りを見渡す。そこは明らかに普通ではなく、例えるならば不思議の国のアリス＿＿と、言ったところだろうか
何処に続いているのか判らない野道に訳の判らない形、色をした草花。空を飛ぶ鳥は普通のようだが自分自身が普通ではない
椚ヶ丘中学校の制服を着ていたはずだがいつの間にか水色のワンピースに身を包んでいた。失敬、白いエプロンのような物も。ここまで確認すればもう疑うことはない
「何でアリスの世界にいる訳！？」
一つ付け足しておこう。辺りに人は居ない。いや、生きている物はいない。広がっているのは森だ。何処かに続いた道を残した深い森。
まあ強いて言うなれば今人が居たら確実に死ねる自身がある。こんな格好のこともあるが何より思いっきり叫んだり挙動不審とも思えるようなことをしてしまっているからだ
「人居なくて良かったー！‥‥え、あれ？」
説明しよう。後ろを見ても変わらず道が続いているだけなので仕方無く前に進み続けていたところ目の前に巨大な城が現れた
いや、巨大な城が見えた。赤と黒がベースと言っていい城は恐らく赤の女王の城だろう。アリスの物語はよくは知らないがこんな初めから赤の女王は出てこない筈だ
考えられることは恐らく＿＿今は物語の終盤辺り。アリスがどのように現実世界に帰ったかは知らないが雰囲気的にそんな感じだ。凄く大変な事になってきた
「あれ、アリス？何で来ちゃったの？」
「カルマ君！？‥‥って何その格好」
「カルマ？誰それ、俺はチャシャ猫。そんなこと知ってるでしょ？」
カルマ君は何を言っているんだろうか。もしかしてチャシャ猫の役になりきっているのだろうか。あのカルマ君が？こんな衣装を着こなして？‥‥あり得るなぁ
「今日のアリスは変だね、ヘンテコアリス」
「カルマ君凄く失礼だね」
「だから何言ってんのって‥‥ほら速く行きなよ」
「ちょ！行くってあの城に？」
「当たり前でしょ、ほら鍵あげるから」
「判った‥‥入るよ」
凄くこったデザインのアンティークな鍵を使い、お洒落な扉を開けた
96:続いちゃったよハロウィン番外→←94:まさかのハロウィン
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ラト(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！ (2017年2月4日 20時) (
レス) id: a5103309d5 (このIDを非表示/違反報告)
ラト(プロフ) - 蛇華神 八岐大蛇さん» ありがとうございます！文才は逆にいただきたいですね‥‥ははは‥‥ (2017年2月4日 20時) (レス) id: a5103309d5 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 更新頑張って下さい！ (2017年1月14日 10時) (レス) id: 072fd93e09 (このIDを非表示/違反報告)
蛇華神 八岐大蛇(プロフ) - 千葉君大好きです、愛してます！更新頑張ってください！そして俺にも文才を分けてください！いま書いてる小説が駄作になって困ってますw (2016年12月31日 19時) (レス) id: e4d2868707 (このIDを非表示/違反報告)
ラト(プロフ) - 如月さん» ありがとうございますぅぅぅぅ！！！最高ですよね！！！ (2016年8月20日 11時) (レス) id: a5103309d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤト | 作成日時：2015年12月17日 0時
