Love sick 【さとみ】

君の罠にハマった ページ5

Aside


先輩と家が近い

それがなぜかすごく嬉しかった


『じゃあ、私はここで』


さ「うん、また明日ね」


さとみ先輩は笑顔で手を振ってくれた


今日はなんだかものすごい疲れてしまった

早くお風呂に入って休もう


*

『ふぅー、』


頭と体を洗い終え
湯船に浸かって今日のことを思い出す

ひろはとクラスが別れてしまったこと
新しい友達ができるか不安なこと
さとみ先輩と家が近かったこと…


『あんなに近いの知らなかったなぁ』


私が中学1年生の時に先輩は3年生だったから知らないのも無理はない


なんてさとみ先輩のことを考えていたら長い時間が過ぎていてうっかりのぼせそうになってしまった


*

『あっつー、やっぱ風呂上がりのアイスに限るわぁ〜』


私はアイスを食べながらピンクでレースの付いた薄手のパーカーに短パンを履いてテレビを見ていた


母「あんたもう高校生なのにそんな格好して
風邪ひくよ！」


『はいはい大丈夫だよー』


ほんとに口うるさいんだから

でも心配してくれてるのは分かってるからそろそろ寝ようかとリビングから出て2階の自室へ向かおうとすると



ピンポーン


こんな時間に誰だろう??


母「ごめん今手が離せないからA出てくれる〜??」


『分かったよ
は〜い、誰です…か』


さ「やっほ」


扉を開けるとそこには先輩が立っていた

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