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はち ページ9

今日はグラウンドを、別の部活が使うため
トレーニングだけで終わった。
片付けをして、着替えをし、
りょうが待っている玄関へ急ぐ。
自然と足が速くなるのを感じた。
少し息があがりながら、
りょうへ声をかける。

『ごめん!待った?』
り「なんで、そんな急いできたの笑」
 「全然待ってないよ笑」
 「さ、行こっか」
『どこに行くの?』
り「さぁー、着いてからのお楽しみー」

白い歯を見せながら、微笑む。
それを見れるだけで幸せになれる。
流石に隣は歩けないので、
りょうの斜め後ろを歩いて着いて行った。


り「はい!ついた!」

そう言いながら、りょうが連れてきたのは
おしゃれなカフェ。

『えー、おしゃれ…。』
『こんなとこあったんだ、知らなかった』
り「でしょー笑」
 「俺もつい最近見つけたんだよね。」
 「Aにしか教えてないから!内緒ね」
『あ、了解した笑』
『てか、彼女にも教えてあげなよ笑』

内緒という言葉の響きが、なんだか昔にした約束みたいで
すごく くすぐったくて、
思わず思ってもいない彼女というワードを出してしまった。

り「あー、うん」
 「ま、気が向いたらね」

そっけないようにみえたのは、気のせいだろうか。

り「中入ろうよ。」
『うん!』

ドアを開けて、いいよって言いながら
先に入らせてくれる。
そうやって、気遣いの出来る所も好きだ。

店員さんから席に案内され、
水が運ばれてくる。

店員「お決まりになりましたら、ボタンを押してお呼びください」
り「はーい」

失礼しますと言って、微笑みながら店員さんは行ってしまった。
何も知らないあの人からしたら、
男女2人でカフェに来ている高校生だ。
きっとカップルに見えているのだろう。
前にはメニューとにらめっこする りょうがいる。

私にもいつか、堂々と隣を歩けて
カップルに見えるのではなく
カップルとして、このお店に来れる日が来ればいいのに。

きゅう→←なな



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設定タグ:東海オンエア , りょう , YouTuber   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2019年10月6日 3時

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