にじゅうなな ページ28
覗き込まれた好きな人の目には
私が映っていました。
見つめ合うこの時間を、誰か止めてくれませんか?
なんて願っても、叶わないことは確かで。
『ううん、何でもないよ!』
り「いや、でも、アイツら…」
『嘘だよ!嘘!』
『ただ、りょうと話したかっただーけ!』
り「なんだよ、それ笑」
『あれ、ちょっと嬉しそうじゃん?笑』
り「そりゃ、嬉しいよ」
「だって、Aに会えたし」
『えっ』
はい、イケメンポイントきました
今の発言のせいで、思考停止だよ?
『う、うわ、イケメン発言!』
り「え、照れてるの?笑」
『べ、べつに』
り「可愛いね、ほんと笑」
『可愛くないから!笑』
り「はいはい笑」
「さ、チャイムなるから教室戻ろっか」
『うん、そうする』
り「次、科目何?」
『現社。そっちは?』
り「俺達、コミ英。」
『英語も社会もやだなぁ』
り「分かる笑」
「あ、今日一緒に帰ろうよ」
『了解!玄関で!』
そう言って、それぞれの教室へ帰る。
教室の中では、てつやが友達と話しているのが見えた。
席に着いて、開始3分前の英語の物を用意する。
お、てつやがニヤニヤしながら向かってくる。
て「どうだった?」
『何もなかったよ。ニヤニヤしないで、キモい』
て「キモいとか言うな!悪口だぞ、バカ!」
「あ、バカも悪口だ…」
『笑うしかないwww』
て「なんだよ、何もなかったのかぁ」
『でも、話せたから良かったよ』
『皆のおかげ。ありがとね!』
て「いやー、照れるなぁ」
「てか、次コミ英なの?」
『うん。そうだけど?』
て「ロッカーに、教科書取ってくるわ」
『あと、30秒で始まるからねー』
て「やばぁぁぁいいい!!!」
例えばさ、
さっきの次の授業についての
何気ない会話とか
君とするのと、てつやとするのでは
全然違うんだよ。
君との会話は、どれだけ短くても
全部全部 素敵なモノになるの。
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作者名:妃 | 作成日時:2019年10月6日 3時