じゅうなな ページ18
4時間目の授業が終わる合図まで
あと6秒。
チャイムがなった。
『てつや!ご飯行くよ!』
て「え、はやいはやい!」
『はやくして!ダッシュダッシュ!』
急いで、いつもの所へ向かう。
はやく貴方に会いたくて。
使われていない教室。
いつも私達がご飯を食べるところ。
『まだ誰もいないよね、そりゃ…』
て「当たり前じゃん。早すぎ」
なんて2人で言ってたら、
としみつとしばゆーが来た。
と「え!はや!」
し「珍しい〜」
『驚きすぎ!』
て「俺達、そんな遅いか?笑」
「てか、りょうたち遅くない?」
『いや、今日は私達が早いだけでしょ』
と「まぁ、先に食べててもよくない?」
し「もう少しだけ待ってみよう」
て「じゃあ、あと少しだけな」
それから、昼休みが始まって10分が経っても
りょうとゆめまるは来なかった。
て「流石に食べても良くない?」
と「俺腹減ったんだけど!」
し「としみつがイライラしてるわよ、Aちゃん!」
『そうね、柴田ちゃん!そろそろ頂きましょうか!』
と「おい!そこふざけんな!」
て「はい!じゃあ、いただきまーす!」
てつやが箸を持った矢先、ごめーん!と言いながら
りょうとゆめまるが走ってきた。
と「おせぇよ!」
り「いや、まじごめん」
ゆ「色々あってさ」
て「ま、みんな来たから今度こそ食べよ」
し「いただきまーす」
みんながお弁当を食べ始める。
聞くなら今だ。
『あ、あのさ!りょう!』
り「え、なに改まって」
『こんなこと聞くなよって思うかもしれないんだけど』
り「あぁ、あの事か!」
て「え、なんのこと?」
り「おれ、彼女と別れたわ」
まるで、あの日のように
皆が箸を止める。
私とゆめまる以外の皆が。
と、し、て「え、えええええ!!!!!」
り「まじ驚かんで笑」
ゆ「Aは知ってたの?」
『あ、うん』
『朝、友達から聞いて…』
て「なんで言ってくれなかったの!?」
『いや、言えないわ!こんなこと!』
り「まぁ、これからはお昼もみんなと食えるから笑」
し「やっぱ6人で食べるご飯は美味しいよね」
と「てかさー、なんで別れた?」
ポンコツとしみつ。よく聞いた。
私も気になってたところだ。
みんなもりょうに注目する。
り「んー。なんか、本当に好きな人に気付いたって感じ。」
と「あ、じゃあ、りょうから振ったんだ」
て「ふーーん、」
本当に好きな人?
私だったらいいのに、なんて
淡い期待を抱いてるのはナイショ。
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作者名:妃 | 作成日時:2019年10月6日 3時