じゅうに ページ13
たったひとりの男のひとことに
振り回されてよく寝れなかった。
『やばい、遅刻かも』
遅刻、寝坊はしたことがない。
少しやばいかもと自転車を走らせる。
ギリギリセーフで、校門をくぐり抜ける。
朝練に参加しないなんて、初めてな訳で。
教室へ入ると、てつやが近づいてくる。
『てつや、おはよ』
て「A遅いよ!休みかと思った!」
『ごめん、寝坊した』
て「え!珍しい。」
「あ、どうだった昨日の…」
先生「はい、席ついて」
て「ありゃ、先生きた」
「この話は、また後で!」
先生がなんか話してるけど、
全く頭に入ってこない。
先生が居なくなったと同時に、
てつやが私の席までやってくる。
て「で!どだった!?昨日!」
『それが、聞いてくださいよ!』
て「お、おう!?どした!??」
昨日の出来事を話す。
もちろん、帰りのことは詳しく。
『ってなわけなんですよ!!』
『どう思いますか!?』
て「なるほど…。」
「それは、りょう大きく出たなぁ。」
『は?なんて言った?』
て「いや、なんでもない!」
「りょうは常人のようで違うからな」
「俺にもよくわからん」
『もう何なんだろ。』
て「なんかさ、もうさ、めんどくさくね?」
『めんどくさい。』
て「告白しちゃえば?」
『いや、なんでそうなる』
ほんと。どいつもこいつも。
乙女心をわかってないんだから。
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作者名:妃 | 作成日時:2019年10月6日 3時