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じゅう ページ11

しばらく部活のことを話していると、
ケーキとドリンクが来た。
美味しそうなミルクレープ。
スマホを取り出し、写真におさめる。

『いただきます』
り「はい、どうぞ」
『ん!美味しい!』
り「それは良かった」
 「後で、ひとくち頂戴」
『うん、もちろん』

アイスティーを飲む。
それを確認してから、りょうが口を開く。

り「ところでさ、何をてつやと話してたの?」

しまった。ケーキの美味しさに、心を奪われ
すっかり忘れていた。
変に嘘をついてもしょうがない。
正直に言おう。
アイスティーを飲む。さっきよりも時間をかけて。

『あれはね、好きな人の話をしてたの。』
り「Aの?」
『うん。てつやに相談してたの。』
り「好きな人いるんだ。今まで聞いたことなかった。」
 「誰なの?」

またアイスティーを飲む。
ケーキも食べる。

『それは、内緒。』
り「てつやは知ってるの?」
『それも、内緒』
り「ひどーい。俺、幼馴染みなのに。」
『誰にだって、プライベートがあるでしょ!』
り「うーん、確かに。それを言われると、強くは言えないなぁ」
 「じゃあ、どんな人かだけ教えて。」
『えー、カッコいい人。』
り「なにそれ!顔ってこと?」
『違うよ、性格も顔もカッコいいの』
り「ふーーん。」
 「まぁ、もし彼氏が出来たなら言ってね絶対」
『言うけど、なんで絶対なの?笑』
り「そりゃ、もちろん俺の大切な幼馴染みに似合う人か」
 「直々に、チェックするから笑」
『えー!なにそれ!恥ずかしいじゃん笑』
 

心配してくれてるのは、嬉しいし
気にかけてくれてるのも嬉しい。
 
でも、その度に
幼馴染み止まりなんだなって
痛いほど実感するの。
私は、いつになったら
幼馴染みを卒業できるのかな。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2019年10月6日 3時

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