王族の男は黒の暴牛のイカしたマスクの男に一目惚れ！？3

第八十二話 ページ6

ゾラ「...次は、ちゃんと俺が起きてる時にしてくれよ...」

貴方『いいよ、次するときはちゃんと起きてる時にしてあげる』

まぁ今こんな事言っても多分明日には忘れてるだろうけど、だって絶対に寝ぼけてるもん。いつもならキスした瞬間に顔赤くするのに、今はなんなかったし

ゾラ「.....」

貴方『あっ、寝た寝た。俺も目を瞑るとしようか、目を瞑ってても考えたりする事はできるし』

俺はそのまま目を瞑り、一夜が過ぎるのを待った

次の日の朝___

ゾラ「.....」

貴方『...可愛い』

一晩中目を瞑って考え事をしているのも疲れるから途中でゾラの寝顔見てたけど、綺麗な顔してぇ...顔のやつ取ってやろうか

ゾラ「....何」

貴方『やっべ起きてた。おはよう、ゾラ』

ゾラ「...んー」

ゾラはまだ眠たいのか俺の肩に顎を乗せてまた寝ようとした。待って、今日王撰騎士団試験だからぁ...あぁでも起こしたくない

ゾラ「...くぁっ」

貴方『い"っ！？えっちょっ！何々何！？何が起きたの！？』

急にゾラが乗っている右肩から鋭い痛みを感じ俺は思わず声を上げる

ゾラ「...起きる」

貴方『あぁハイどうぞ...じゃなくて！ゾラ俺の事噛んだね！？』

ゾラ「...目の前にあったから、つい」

貴方『お、おぅ...わぁーめっちゃ歯形付いたなぁ...まぁいっか』

歯形ぐらいつけられたことは幾らであるし、しかもゾラのなら嫌どころかちょっと嬉しいかも

貴方『つーか服着なきゃ...はっ！？何で部屋の中にあんの！？』

昨日ヤミに持っていかれたと思ったん俺の上の服がいつの間にかソファにかかっていた。一応起きてたのに...どうやって置いていきやがった

ゾラ「...これAの？」

貴方『あっ、そうそう。それ返してくれる？』

ゾラ「...１着しか服がないのか」

貴方『いや、あるよ？ただサッとは出てこないというか...つーか同じ服何着も持ってるから大丈夫だと思って』

ゾラ「それは...今度お前に似合いそうなの買ってきてやるよ」

貴方『えっ？本当？嬉しい(* ´ ▽ ` *)』

俺が素直に喜んでいると、ゾラは少し困ったような顔になり、俺に服を投げてきた

ゾラ「そんな素直に喜ぶなっ！...お前は本当に感情がコロコロ変わるな」

貴方『その方が一緒にいて楽しいでしょ？それに、元の話し方は疲れるんだよ』

記憶があやふやな感じもするけど、本当に昔は黒歴史でいっぱいだったなぁ...

ゾラ「A...俺は、お前の前の話し方でもっ」

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