第九十五話 ページ28
貴方『...ハッ、馬鹿だなぁ、俺、本当に、馬鹿だなぁ...』
そうだ、俺の母さんは、雪の華のように美しく、そして、笑った時の、あのはにかんだ笑顔が大好きだった母さんは...もう、この世にはいないんだ
貴方『なんで今頃こんな夢を...そういやオーヴェン先生、俺に何飲ませたの』
オーヴェン「あぁ、ちょっと試作品の薬をね？今一番会いたい人には会えたかな？」
貴方『...まぁ、会えたさ、でも、今は会いたくなかった』
俺の瞳から一滴の涙が伝っていくのが分かる。駄目だ、今の状態で涙を流しては...
貴方『あっ、ヤバイ。ゾラごめん、ちょっと俺から離れて』
ゾラに涙を見られる前に自分の大きな手で顔を覆う。本当に、今見せたら怖がられる
ゾラ「何でだ、何でお前が泣いている時に俺が離れなくちゃいけないんだ？」
貴方『これには事情が...オーヴェン先生に聞けば「手を退けろ」やだ強引！？しかも案外力強いのね！？』
あ"〜！！この手じゃ力加減が難しいから力を入れられないしぃ...！
貴方『ぞ、ぞら...本当に、止めっ、あっ！！』
ゾラ「.....」
貴方『いやっ、これは！...その、』
見られてしまった。ついに、俺の黒い涙。嘘偽り無く、俺の感情に反応して流れる、俺の黒く穢れた涙
ゾラ「...A、早く涙を拭け。そろそろ次の試合だぞ」
貴方『うっ、ん...もうちょっと待って...久し振りに泣いたから...止められなくて』
ゾラ「...いつものお返しだ」
貴方『...？何？何の話？ちょっ、ゾラさ、ん...おぉっ！？///』
俺は涙が止まらずにずっと拭い続けていた手をゾラに掴まれ、気づいた時には抱きしめられていた
貴方『な、何が...あのっゾラ！！は、離して！俺の涙で汚れちゃうから！！』
もう既に俺が座っている医療用のベットのシーツは点々と黒く染まっている。ゾラまで汚すわけには...
ゾラ「黙ってろ、お前が落ち着くまでこのままでいてやるから」
貴方『...いつもとは逆になっちゃったね』
ゾラ「いつも甘やかされてるからな、これぐらいはしてやるよ」
貴方『わーお、カッコいい〜「うるせぇ」あでっ、叩かないでよぉ』
それにしても...なんか、昔にもこんな事があったような...？なんか出かかってるんだけどなぁ？
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『Aさんには今、僕がいるじゃないですか。少し位、僕に頼ってください。あっでも、今は抱きしめてあげるくらいしか僕には出来ませんけどね』
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kokomi@ゾラ推し(プロフ) - 杏珠さん» 杏珠様！コメント有り難う御座います！ストーリーを好きと言ってもらえるの凄く嬉しいです！！これからも最低週一で更新していくので、待っていてもらえると嬉しいです！本当に有り難う御座います！！(o≧▽≦)ﾉ (2020年3月25日 17時) (
レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
杏珠(プロフ) - コメ失礼します。ストーリーめっちゃ好きです(*´ω｀*)更新楽しみにしてます(〃ω〃) (2020年3月25日 17時) (レス) id: d45b100f1b (このIDを非表示/違反報告)
kokomi@ゾラ推し(プロフ) - 夢竜さん» 夢竜様！コメント有り難う御座います！本当にそういってもらえるとテンション上がります本当に有り難う御座います....(；ω；｀*)早めに書き上げます( ；∀；) (2020年3月21日 11時) (レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
夢竜(プロフ) - ゾラさんと夢主君がくっつくの楽しみにしてますね！ (2020年3月21日 11時) (レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
kokomi@ゾラ推し(プロフ) - dacybanny5504さん» dacybanny5504様！コメント有り難う御座います！そう言って頂けると作者の感謝感激雨あられです！！本当に嬉しいです！！ずっと応援だなんて.....嬉死しますっ！！！ (2020年3月15日 18時) (レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokomi@ゾラ推し | 作成日時：2020年2月29日 10時
