第二十八話 ページ31
ゾラ「あっ...その、本当に悪い...また嫌な事思い出させたな...」
貴方『いーや?全然大丈夫よ?俺達の職業柄、殺されたり原因不明で死んだりするのは珍しくはなかったから』
ゾラ「...お前は、父さんと母さん以外の家族はいたのか」
貴方『いないよ、一人っ子。両親も一人っ子同士だったからね。親戚もいなかったね、じいちゃんばぁちゃんも...死んでるから、俺は天涯孤独の身って訳だな』
ゾラ「っっ...!!き、今日は帰ろうぜ...また明日で、いいだろ...?」
貴方『別にいいけどぉ...おぉ!?あの、えっ、ちょっ、なんで、涙目に、えっ、えっ!?』
俺の手を引いて帰ろうと言うゾラの顔がチラッと見えてしまった。その顔は今にでも泣き出しそうな顔をして、目に涙を溜めていた
貴方『ちょっまっ、おじいちゃーん!明日も来るから詳しい事はまた明日でぇー!!』
俺がそう叫ぶと塔主のおじいちゃんは悲しそうな笑顔で手を振ってくれた。
ゾラ「...さっさと、手」
貴方『うぇっ!?あっ、有難う御座います...?』
先に大鷲に乗ったゾラから手を伸ばされて、俺はその手を取る。つーかこの手元に戻らないな
貴方『大鷲くん、ちょっとゆっくりめでお願いねー...』
俺が言った言葉が可笑しかったのか、大鷲は少し首を傾げた。だが、俺の希望通りにゆっくり飛び始めた
貴方『....』
ゾラ「....」
無言の時間が続いてくい。というか何で手ぇ繋いだまんま何ですかねぇ!?俺自分からはいいけど相手からされるのは慣れてないのよー!?
貴方『あのぉ...ゾラさん?』
ゾラ「...何だよ」
あぁ、もう!そんなに涙声で返事しないでよ!俺なんかした!?何もしてない気がするけどなんかごめん!!
貴方『な、何で泣きそうな顔してんの...?塔主のおじいちゃんも、ゾラも。俺なんか変な事言った?』
ゾラ「...お前、一人でなんか感じなかったか、寂しいとか、悲しいとか、また会いたいとか...死にたいとか」
貴方『おぉう!?いーや寂しいとかはあったけど流石に死にたいはなかったかなぁーアハハ...』
ゾラ「...俺も」
貴方『へっ!?な、何が!?』
ゾラ「...俺も、父さん死んだんだ。しかも、仲間に、殺された」
貴方『えっ...仲間って...同じ騎士団の人?』
俺の問い掛けに無言で頷くゾラ。後ろを向いて分かりにくいが背中合わせで座っているから分かるんだよなー、泣いてるの
貴方『...誰にもバレないから、俺しかいないから、今は泣きなよ。俺口固いから』
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kokomi@ゾラ推し(プロフ) - 氷牙さん» 同士!!(*`▽´*)氷河様と同士で私も嬉しいです!!私も自分が攻められる感じが好きじゃないんですよね(;><)コメント有り難う御座います!! (2019年12月27日 6時) (レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 自分もです!同士がいて嬉しいです!受け主読めないんですよね、自分が攻められてる感覚がするので。 (2019年12月27日 0時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
kokomi@ゾラ推し(プロフ) - 氷牙さん» 氷河様!誤字ありましたすいません!主攻めが作者的に性癖に突き刺さります!楽しく読んでいただき誠に有難う御座います!!(((o(*゚∀゚*)o))) (2019年12月26日 16時) (レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - 攻め主ですか?受け主ですか? 楽しく読んでます。 (2019年12月26日 11時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
kokomi@ゾラ推し(プロフ) - コユキさん» ああぁぁぁぁ!!!有難うございますユユキ様ぁ!!正直昨日の仕事終わりにバッと書いたものなのでかなり可笑しい所とかあるんですけど...!!そういって頂けると幸いです!更新頑張ります!今日は時間があればハロウィンその後を書こうと思っています!! (2019年11月1日 16時) (レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokomi@ゾラ推し | 作成日時:2019年9月10日 20時