第104話 ページ6
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あれから希望くんは
情緒が安定しない状態が続き
一旦研究所に戻ることになった。
｢あ、ジャニーさん｣
ジ｢Aさん、いらしてたんですね｣
モニター室に入ると
そこには既にジャニーさんがいた。
｢希望くんに会いに来ました｣
ジ｢…裕太から聞きましたよ、妊娠のこと｣
｢……はい｣
ジ｢仕事はどうします？｣
｢今年いっぱい働いて、来年から産休を取ります｣
モニターに映る希望くんを見てた
ジャニーさんは視線を私に移す。
ジ｢…ひとつ、聞かせてください｣
｢はい｣
ジ｢私はYouに言いましたね？
Youのために懸命に生きることが、裕太の寿命を縮めると。｣
｢…はい｣
今でも拭いきれない不安はある。
ジ｢それが分かっていても
Youは裕太と生きていきますか？
裕太が死んでも、生きていけますか？｣
｢…はい、生きていきます｣
ジ｢………｣
｢私は玉森くんを選びました｣
他の人との未来なんて見えなかった。
だから…
｢どんなことになっても、後悔はしません｣
私も、玉森くんも。
｢ジャニーさんもそう思ったから
奥さんを亡くしても生きてこられたんでしょう？｣
ジ｢…いえ、私は違います｣
｢？｣
ジ｢生きてきたと言うより、生かされてきた。
この血と、この身体に死ぬことを
…許されなかっただけですよ。｣
私の質問にそう答えたジャニーさんは
まっすぐと私を見てそう答えた。
ジ｢仕事に戻ります｣
ばたん、と閉じられたドアから目が離せない。
どくん
どくん
どくん
____________遠くない未来に
_________________裕太は僕を殺します
.
｢……っ…｣
どうして忘れていたんだろう。
あの言葉を。
ジャニーさんが冗談なんかで
こんなこと言うわけがない。
____________遠くない未来に
_________________裕太は僕を殺します
.
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あや(プロフ) - りい太さん» ありがとうございます！ (2021年9月29日 23時) (
レス) @page25 id: 6894dd1319 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - 待ってました。続きが読めてとっても嬉しいです。次も楽しみにしています。 (2021年9月29日 15時) (レス) @page25 id: e70020d567 (このIDを非表示/違反報告)
りい太(プロフ) - あやさん» お待たせしてしまい申し訳ございません。完結まで書きます。お付き合いいただけると嬉しいです。コメントありがとうございました、とても励みになりました。 (2021年9月29日 15時) (レス) id: 8e9006fbf7 (このIDを非表示/違反報告)
りい太(プロフ) - milkさん» コメントありがとうございます。ゆっくりすぎる更新ではありますが、完結までお付き合いいたけだると嬉しいです。 (2021年9月29日 15時) (レス) id: 8e9006fbf7 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - こちらはもう続きを書かれることはないのでしょうか？完結までみたいです… (2021年9月23日 3時) (レス) id: 6894dd1319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りい太
x他1人 | 作成日時：2019年8月13日 5時
