兄妹恋愛禁止法

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一世「おはよう」


「おはよう、一世」









今日もまた

お兄ちゃんとは通学することが出来なくて。









ちなみに、昨日も




唯一、夜ご飯の時に一緒にいたけれど

彼とは一言も話せなかった









不思議がっていたお母さんには

喧嘩しちゃった、と伝えたけど







早く仲直りしなよ？と
優しいお母さんに罪悪感を覚え




さらに、今の心はもやもやしている









今朝は一段と憂鬱だな、、、









そう思いながら
上から2番目の下駄箱から

自分の上靴を取り出した









そして、地面に置くと

なにやら中に何かが入っていて
それがキラリと反射する









ん、？


なんだろう、、、








右の上靴だけを手に取り

顔に近づけると







そこには、……画鋲が3つ入ってたのだ、









これが昨日先輩が言っていたこと、？









私が何故か靴から取り出し
片手に持っていた画鋲に








一世「え、？」







戸惑いが隠せない一世









「早く行こ？」









その画鋲たちを隠すようにすると




彼は何か言いたげだったけど

深く探らないでいてくれた









弱音を吐いたり



誰かに助けを求めたら
自分の負けを認めているような気がして。







こんなのは、相手にしないのが一番だから、、






そう、必死に私は
自分へいいきかせた





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