兄妹恋愛禁止法

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そんなの、気の所為なわけがなくて








夜ご飯を済ませてから
お風呂から出てくると


その状態は悪化していた







髪が濡れたままだけど、

力を振り絞って、リビングのソファに座る








辛い、、、









そんな姿を見かねてか、


テレビを見ていたお兄ちゃんが
少し離れていた私の元に駆け寄った









龍斗「A、」



「ん？」



龍斗「大丈夫？」









髪がタオルで適当に拭いてきただけのままできてしまったから、ボサボサで。






その髪を、近くにあったタオルで

お兄ちゃんは軽く拭いてくれる









「うん、大丈夫だよ、？」









お兄ちゃんに、これ以上甘えてたら

たぶん妹から脱出できないもん








だから私は、

首を横に振る









でもね、
お兄ちゃんは





龍斗「うそだ」



すぐ、私の嘘を見抜いちゃうの









その手を私の頭に当てると、




「んっ、」


龍斗「めっちゃ熱いんだけど」




イタズラを見抜いたみたいな顔をするんだよ、









「それは、お風呂入ったから、」



龍斗「それにしても熱すぎる」









立ち上がってどこかへ行ってしまったと思ったら

体温計を持ってすぐ帰ってきた









そんな状況だから

お兄ちゃんには隠そうと思っていたのに
仕方なく、彼の目の前で体温を測る









龍斗「辛い？」


「……ちょっとだけ、」







計測されるまでの間、

嘘をついた私に怒りもせずに








優しく頭を撫でてくれる彼は

本当に本当に、大好きなお兄ちゃんだ









ピピピッ









っ、









うそ、









「39.1、」









素直にその機械を彼に渡すと

あーってお兄ちゃんは声を漏らした








龍斗「お風呂入ったから、
余計に熱上がっちゃったね」






龍斗「ドライアー持ってくるから、ちょっと待ってて」









と、言いながら




お兄ちゃんは、また廊下に姿を消した





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