兄妹恋愛禁止法

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「もうちょっとだけ、一緒に、いて、？」







龍斗「……A、」









っ、



言っちゃった……









そんな風に後悔したのは

お兄ちゃんが目を見開いた後だった









でも、とっても心が広いお兄ちゃんは

ベットの隣に座って、私の手を握ってくれるの









おっきい手で、ぎゅぎゅって。









何も言わずに、
私に触れてくれる









その暖かいお兄ちゃんの体温は、

まるで、私を包んでくれている気がした









龍斗「どっか辛いとこある？」









んー、とね、









「頭、痛い、」









私がそう言えば、
彼の手は、私の頭をたくさん撫でる









そのまま、私の前髪を少し分けると
ちゅっと、優しい口付けをもらった









「んひひ、」









私も

彼の行動の、愛おしさに思わず笑みが零れる









龍斗「どうしたの？」









ちゅーされて嬉しいなんて。



いくら風邪で素直になっているからとはいえ、言えるわけがない、









「んーん。なんでもないよー」









その代わりに。








……さすがに、私もちゅーしたら

風邪、写っちゃう、かな、？









だけど。

＿＿＿＿＿＿＿＿ちょっとだけ。









「お兄ちゃん」




龍斗「どうした？」




「ちょっと、しゃがんで？」









だって、届かないんだもん









理由も聞かず、私の言う通りに

腰を曲げて私に顔を近づけるお兄ちゃん









私は、彼の頬に

ちゅっ







可愛らしい音を立てた








「お返し」





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