兄妹恋愛禁止法

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「お兄ちゃん」





龍斗「ん？」





「レポートの書き方がわかんない」









冬休みの、終わりの土曜日









長期課題で、

自分の尊敬する人について
レポートを書くっていうのが出たんだけど、









機械音痴な私は、





まず、

パソコン内にあるはずの、
レポートを書くためのソフトさえ分からなくて。









助けを求め、

隣のお兄ちゃんの部屋に来ていた。









龍斗「ここおいで？」









お兄ちゃんに、
自身の足の上を示されるから



言われるがまま私は、彼の元に向かう









龍斗「えっとね、これ使うの」









ふわっと、







お兄ちゃんの匂いに包まれながら

私を挟むように、両手が伸びてきた









でも、



そんなことを考える
私なんか知らず、









カチカチと、

キーボードとマウスを使いこなして









あっという間に私の求めている画面を
表示させちゃうお兄ちゃんは、









私と真逆で

機械がとっても得意なの。









「わ！すごい！！ありがとうお兄ちゃん！」









兄妹なのに。ね。









……だって、血が繋がってないもん









顔も、スタイルも、考え方も、得意教科も。









童顔な私と、大人っぽいお兄ちゃん








足が短い私と、足が長いお兄ちゃん








フィーリングで生きてる私と
いつも、分析して考えてるお兄ちゃん








文系な私と、理系のお兄ちゃん









似ているところは、ふたりとも
のんびり屋さんってところぐらいかな、








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もう、、、。





動くのがめんどくさくて、









ううん。









お兄ちゃんと

……少しでも一緒にいたくて。












私は、

お兄ちゃんの組まれた、足の上に乗ったまま

課題を進めていった







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