見てはいけないもの ページ34
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『なんで急に？』
【なんとなく、ふっと何色が好きなんやろって気になってん。】
『そんな事あります？』
【あるんよなぁ。あと、単純に声聞きたくなったんもあるし。】
『なんですか、それ。お得意の口説き文句ですか？』
【お得意？俺、A以外の事口説いた事ないから、口説き文句とか得意ちゃうで。】
『そうですか。』
ホンマ藤井さんって扱い辛いわ。天然やし。
『好きな色、青とか水色とか寒色系が好きです』
とっとと会話を終わらそうと、本題の質問に答える。
【寒色系な！分かった！！ありがとう！】
『はい、じゃあ、切りますよ』
【声聞けて嬉しかったわ。ほな、また明日な！】
『ふぅ、、』
なんであんなに思ったことスラスラ口に出来るんやろか。
色々すごいなぁ、藤井さんて。
スマホをバッグにしまって、さっきのお店に向かいながらぼーっと考えている途中、アクセサリー店の前を通った。
そこで、ショーケースに飾られた一つのネックレスが目に留まる
(綺麗、、)
キラキラと光る水色の宝石を埋め込んだネックレスだった。
「お客様、そちら手にとってご覧になられますか？」
思わず見入っていると、感じの良い店員さんが首を傾げてこっちを見ていた。
『あ、いえ、通りかかっただけなんで』
「ふふっ、そう言わずに。手にとって見るだけならタダですよ？」
『いや、そういうわけには、、、』
？「なぁー、まだ買うもんあるん？」
？「えっとね、あとはー」
店員さんのご厚意に戸惑っていると、後ろからまたすごく聞き覚えのある声がした。
「あとはって、、ちょっと買いすぎちゃうか？」
「あと一店だけ！」
「もー、しゃーないなぁ」
男女のそんな会話が聞こえる
この声、、藤井さんの声や。
でも女の子の声には全く聞き覚えがない。
(いやいや、まだ藤井さんと決まったわけでは、、、人違いかもしれへんし、、)
なんてよう分からん希望のような思いを持ちながら、チラッと少しだけ後ろを振り返る。
『…っ！』
そこには、間違えるはずもない、
あの藤井さんとその隣でニコニコ笑っている女の子の姿があった。
「お客様どうかされました？」
『あっ、いや、すみません！
もう行かなあかんので！ごめんなさい！』
気付いたら、私は逃げるようにその場を去っていた
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ゆずぽんず(プロフ) - オカヤマさん» 嬉しいお言葉を沢山ありがとうございます！ここまで読んで頂けて感謝しかございません！続編はいつになるかは分かりませんが、色々構想を練ってますので、気長にお待ち頂ければ幸いです(*^^*) (2020年5月22日 14時) (
レス) id: ca914595db (このIDを非表示/違反報告)
オカヤマ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！更新されるたびに喜ばせていただきました笑途中途中出てくる重岡先輩…めっちゃくちゃかっこよかったです！今までたくさん楽しませてくれてありがたうございました！続編も楽しみにしてます (2020年5月22日 14時) (レス) id: 9c104eff01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：__ゆずぽんず☆°＊.・°. | 作成日時：2020年3月24日 3時
