自販機前 ページ32
_
みんなにとってはお馴染みの自販機
毎日お世話になっている人は結構多いであろう。
かくいう私も毎日一回は自販機と
ご対面しているのだが、
私にとって自販機で飲み物を買うという行為は大変な危険を伴うのだ。
そして、今日も。
流「Aちゃん」
『藤井さん、邪魔です。』
自販機の前に仁王立ちする藤井さんと、立ちすくむ私。
どんな絵やねん。
なんで、こんな身長高いん。
ていうか、私の欲しいドリンクはなんでこの自販機にしか売ってないんよ。隣の自販機でも売ってくれよ。
『カツアゲなら他当たってください。』
流「酷いなぁ、俺カツアゲとかするような男ちゃうやろ？」
『ははっ、そうですね。』
流「その乾いた笑いやめてくれへん？傷付くねんけど。」
もうこんな軽口叩ける仲になってしまったのが恐ろしい。
『カツアゲちゃうなら、何の用ですか。』
流「あぁ、聞きたいことあんねん。」
急に真面目な表情になる藤井さんに内心ドキッとしてしまう。あ、そーゆードキッちゃうで。
なに言われるんや、怖っ！？のドキッやで。
『聞きたいこと、、？』
なんやなんや。全く思い当たらんけど、、
流「なんで神ちゃんの事あだ名で呼んでるん？」
は？
『呼んでって言われたからです』
流「じゃあ、俺も流星って呼んで」
『嫌です。』
流「そんな即答せんでも、、」
こんな話にビクビクしてたんか、私は。
『神ちゃんさんはあだ名やからまだしも、ただの会社だけの付き合いの人を呼び捨てで呼ぶって勘違いされますし。』
流「ただの会社だけの付き合い、、、」
あ、ちょっと言いすぎたかな、、
と思ったのもつかの間。
流「付き合ったらええんやな！」
『は？』
流「恋人やったら、ただの会社だけの付き合いちゃうし。」
『え？は？どういう思考してるんですか？』
流「どーゆー思考？
、、Aちゃんばっか、考えてるで。」
『なっ、そーゆー意味やなくて！！』
目の前でさも当たり前かのようにアホなことを抜かす藤井さん。
その言葉に馬鹿正直に赤くなる私。
流「ふっ、可愛ええな」
『藤井さんのアホ！変態！』
結局、飲み物は買えへんかった。
自販機前は危険ゾーンである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 733人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずぽんず(プロフ) - オカヤマさん» 嬉しいお言葉を沢山ありがとうございます！ここまで読んで頂けて感謝しかございません！続編はいつになるかは分かりませんが、色々構想を練ってますので、気長にお待ち頂ければ幸いです(*^^*) (2020年5月22日 14時) (
レス) id: ca914595db (このIDを非表示/違反報告)
オカヤマ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！更新されるたびに喜ばせていただきました笑途中途中出てくる重岡先輩…めっちゃくちゃかっこよかったです！今までたくさん楽しませてくれてありがたうございました！続編も楽しみにしてます (2020年5月22日 14時) (レス) id: 9c104eff01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：__ゆずぽんず☆°＊.・°. | 作成日時：2020年3月24日 3時
