あなたの告白お断り。【青】

ゲスい ページ29

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重「よっ、」


コピー室を出たすぐのところに立っていた重岡先輩。



『先輩、後輩がいじめられてんのに、そこでずっと盗み聞きしてたんですか？趣味悪いですね』


重「趣味悪いのはどっちやねん。笑
後から出てきた奴ら顔真っ青やったで？」


『顔赤くしたり青くしたりホンマ忙しいですよねぇ。私、あーゆー頭使えわんで吠え散らかしてるバカ大嫌いなんですよ。うちの部でも戦力外やし。まとめて仕事辞めへんかなぁ。』


重「うっわ、ゲスいわぁ。」


『笑いながら、聞いてる先輩も大概ですよ』


重「いやぁ、おもろいなぁって。」


『ほら、ゲスい。』


重「この先輩にして、この後輩ありって感じやな。笑」


『ですね。』



重「星宮さんって、綺麗で仕事も出来て優しくて完璧人間よなぁ。」

『なんですか、それ。』

急にべた褒めされた。


重「まぁ、外見はええけど？ガサツやし、先輩の俺に対してなんの敬意もないし、おまけにこんなゲスいし。」


『はい？』

なんで、私こんなディスられてんの。



重「社内のイメージと俺のイメージ。
ギャップすごいやろ。」


『ちょっとイラッとしたんですけど。』


重「まぁまぁ、怒らんといてや。
でな、流星とさっき話してたんやけど。」


『はぁ。』


また藤井さんか。今日は藤井さん絡み多いなぁ





重「冷たいし、まぁまぁスルーされるし、
何回か怒られてるし、結構ゲスいとこあるって」

『あー』

バレてるー
ゲスいのバレてるー




重「でも、冷たいんもゲスいんもガサツなんもまとめて好きやー言うてて、ちょっと引いた。」

『いや、引かんといてください。』

重「良かったなぁー、本性受け入れてくれる人おって。」

『本性とか響き悪いんでやめてほしいんですけど。』


藤井さん、すごいな。
私やったら、こんな腹黒女お断りやで。

自分で言うてて悲しいけど。

昔付き合ってた人達やって、






ガサツすぎ、無理


言い方もっと優しく出来ひんの？


性格わるっ、別れよ






などなど言われた。






重「Aは誤解されやすいねんなぁ」


『え？』


重「まぁ、多少性格は悪いかもやけど
さっき言うてたの正論やし、裏で人の悪口言うような悪どい奴でもないし。
正義感がねじ曲がりすぎてんのよな。
分かる分かる。分かってんで。」


『なんで、ちょっと励まされてる風なんですか？あと、それ褒めてないですよね』


重「褒めてるで。」


『だとしたら、褒め方間違ってますよ』

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