女の妬み ページ27
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「星宮さん」
『…はい?』
部長と小瀧くんが席を外した時、少し遠目の席に座るお局様の宮崎さんがタイミングを見計らったように話しかけてきた
周りには数人の取り巻き。
なんやねん、漫画か?これ。
「ちょっと、話せる?」
『あー、今ですか?ちょっとこれだけ片付けたいんですけど、』
「どうしても今がええんよ。すぐ終わるから。」
怖い怖い。
口元は笑ってるけど、目が死んでるよ。
有無言わさずって感じやな。
『…分かりました。』
…あーあ、仕事…
_____
連れて来られたのは、滅多に誰も使用しない奥の奥のコピー室
「星宮さんさぁ、最近藤井さんと仲ええよなぁ?」
『や、別にそんな事ないですけど。』
いきなりここ踏み込んでくるか。
まぁ、分かってけど、この人熱心な藤井ファンやったから。
「でも、さっきランチ2人で行ってたみたいやんか」
「毎日あんなに言い寄られてて、そんな事ないって信じられへんし」
うるっさ。取り巻きうるっさ!
『ランチはお詫びです。先日、社内の数人でご飯に行った時に私が酔い潰れてしまってご迷惑をお掛けしたので。言い寄られてるのは、私がどうこうできる話ではないんで、ご本人に言っていただければ。』
「はぁ?どーせアンタが色目使ってるんやろ?そうやないと、藤井さんがなんでアンタなんかに構うんよ!」
「部長や小瀧くんに煽てられて調子に乗ってるんちゃうの!?」
『はぁ。』
めんどくさ。
いつ、私が色目使ったって言うんよ。
「少し美人なだけで、周りからチヤホヤされてこの態度って。前から思ってたけど生意気すぎひん?」
「あの仕事やって、部長のお気に入りやから任されただけやろ?」
「大して仕事もしてへんくせに」
「ホンマに目障り」
「会社辞めてくれへん?
そしたら、清々するねんけど。」
言いたい放題やなぁ、ホンマに。
ていうか、合コンばっか行きよるアンタらより私の方がマトモに仕事してるっつーの。
「黙ってないで、なんか言えば?」
「図星すぎてなんも言えへんのやろ?」
あー、そろそろ我慢の限界やで。私。
キレるで?ブチ切れてまうで?
『……』
こんだけ自分らで暴言吐きまくってるってことは、録音とかはしてなさそうやな。
自分の首絞めるようなもんやし。
悪いけど、先輩にこんな言われて黙ってる程、私はいい子ちゃんちゃうねんで。
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ゆずぽんず(プロフ) - オカヤマさん» 嬉しいお言葉を沢山ありがとうございます!ここまで読んで頂けて感謝しかございません!続編はいつになるかは分かりませんが、色々構想を練ってますので、気長にお待ち頂ければ幸いです(*^^*) (2020年5月22日 14時) (レス) id: ca914595db (このIDを非表示/違反報告)
オカヤマ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!更新されるたびに喜ばせていただきました笑途中途中出てくる重岡先輩…めっちゃくちゃかっこよかったです!今までたくさん楽しませてくれてありがたうございました!続編も楽しみにしてます (2020年5月22日 14時) (レス) id: 9c104eff01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:__ゆずぽんず☆°*.・°. | 作成日時:2020年3月24日 3時