体弱めのSZ (7)

◎ ページ16

N.K side



とりあえずなんとか100メートルを終えた。

きつすぎて…。


さっきも痛かったお腹がまたどんどん痛くなってくる。

収録とかロケとかそういうのは絶対手は抜きたくないし、プロとして抜いちゃいけないと思ってるから割と本気で走ってみたんだけど…。



走り終わったらもう気持ち悪くて…。

でもちゃんと風磨が走り終わるまで居なきゃって思ったけどどうしても気持ち悪くて…。


さすがにカメラがいるところで吐くなんて事はしたくなかったからなんか適当に理由をつけてトイレに駆け込んだ。




健『おぇ…ｵｴｯ…ん…はぁはぁ…』


まだ息も切れてて、落ち着かないし、息もしにくい。


助けてとか思っても誰かに見られるのも嫌だしって何度も1人で葛藤をしてたら




風「中島ー？いる？」


この声は風磨、？

ホントはいるよ元気だよって答えたいのになかなか声も出せない。



健『いる……ｵｴｯ…』

いるって返事はしたものの話すと吐き気が出てきてしまってそのまま戻してしまう。


風「ここの鍵しまってるとこだよな？鍵開けれる？」



残ってる力を振り絞って鍵を開ける。

すると直ぐに扉が開いた。
もちろんそこに立っているのは風磨。


風「大丈夫か？相当量吐いたな。」


流せずにあった吐瀉物を見て一言。

そんなだったか…。
あの後どれくらい時間が経ってたのかなんて覚えてない。


風「今日の収録やめとくか……」


健『やるよ…』



たくさんの人の協力があって出来ている収録。
それを俺だけの事情で辞めることなんかできない。



あと少し

あと少し頑張ってみる。

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