Brighter Moment (ページ19)

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與那城 side

俺は相談員的なのもやっていて、警察と連携して違法薬に手を出しちゃう子供のカウンセリングを行っていた時期もあった。

その時に同行して欲しいと言われた今回の事案。

所持してるのは確かだと言われて、一緒に連行した。

警「警察です。それを置きなさい。」

ちょっと警察官に圧倒されながらも、俺も調子に乗って、置きなさいなんてカッコつけてみた。

明らか悪そうなグループ。

その後、警察に連行されて署まで言って話を聞いたんだけど。

警「この子、身寄りがないね。両親は既に亡くなってるかな…」

『じゃあこの子どうするんですか？所持してたのはこの子じゃなくて、まだ手も出していないから、牢屋に閉じ込めるのは違いますよね、？』

警「うーん…でも、あんな感じの子を受け入れてくれる児相もないし、この先グレてってのもなあ…児相と話して特別なとことかかな〜…」

『…うちで引き取る、じゃダメですかね。』

警「えっと……？」

『最近、こう…施設みたいなものを建てたんです。今は1人だけ、それこそ洸人くんと同じ年齢の子が1人だけいて。』

警「…結構厄介そうだけど大丈夫？」

ため息混じりに言われて、あー正直めんどくさいんだな、なんて思ってしまう。

『全然大丈夫です。任せてください。俺が更生させます。』

警「確かに、與那城さんはあれですもんね、カウンセリングとかもできるし…じゃあ、ちょっとあとは手続きの方、市役所とかと連携してお願いしてもいいですかね」

『はい、あとはこちらで。』

完全に勢いだった。

車の後部座席に乗る洸人はめちゃめちゃだるそうだし。

こっちが怯えるくらいには、怖め。

ちなみに見た目も。話し方も。

『これから宜しくね〜、今はね〜、1人だけ。ひろとく……「わかったうるさい話しかけんな。」…』

被せるようにいわれて、結構びっくり。

これはこれからだいぶ大変だな、なんて思いつつ、手続きを終えて家に戻る。

元々連絡しておいたから、玄関には蓮と柾哉が待機していた。

『ただいま〜』

蓮「お、奨くんおかえり。そして、洸人くんやったね。初めまして。」

柾「初めまして。よろしくね。木村柾哉です。」

洸「…ちは」

あれ？なんか俺の時より素直じゃない？
蓮の目付きにビビってる？

それとも、最近蓮に切ってもらったポニョのあのなんだっけ、男の子。に似た髪型の柾哉が優等生に見えてビビってる？