episode 31 ページ1
爆豪 side
ああクソ。
さっきからこの胸糞悪い雰囲気にイライラしてくる。
何があったと言うんだ。
誰もアイツの話を口にしないし、アイツがいない。
クラスメイトが次々と寮へ入っていく。
爆豪は耐えきれず、担任の相澤に問いかけた。
「...まだ、話は終わってねェぞ。」
「.....なんの事だ。」
「とぼけんじゃねェ！！ アイツがいねェだろうが！！」
沈黙が続く。
相澤も爆豪も、目を合わせたまま何も話さない。
周りのクラスメイトも目の前の寮を前にして、立ち止まっていた。
だが、相澤は黙ったまま寮の中へ入って行ってしまった。
クラスメイトもどんどん爆豪のそばから離れていく。
「.....おい、クソナード。説明しろ。」
「.....かっちゃん知らないの、？」
「知らねェから聞いとンだ。」
言うのを躊躇うように、緑谷は声を潜めてゆっくりと話し出した。
「....Aくん、人を殺しちゃったんだ。」
「....あ？」
_______________
No side
「殺人、ですか？」
霧の個性を持つヴィラン連合の一人が、使用済みの皿を洗いながらボスに話しかける。
「ああ、コイツに協力してもらってな。ウケるだろ。信じてた奴らが嘘のデマを信じて裏切るっていうシナリオは。」
そう。全てはこの男の手の上で起きていた事だった。
このシナリオを実現すべく、無華衣の兄を利用したのだ。
彼は弟と瓜二つだったからだ。
「カラコンつけて少し声高くとけば何とかなっちゃうんだよねぇ、」
「何とかなるんなら、他にもなんかやってこいよ。」
「えええ〜、俺そろそろ地下でお世話しに行かないといけないから」
瓜二つの兄は、ソファから立ち上がり地下へ行ってしまった。
__________
『ふーっ、ふーっ、！』
擦れる金属音。
力が入らない身体を何とか持ち上げて、壁に向かって走り出す。
壁に激突する瞬間、後ろの手首につけられた金属を、壁を殴るように突きつける。
その衝撃で足がもたつきその場で倒れ込んでしまう。
しばらくご飯を与えてもらえず、そのまま放置された為、無華衣の体は限界に近づいていた。
諦めないと言わんばかりに、手首の拘束だけでも解放しようと試みるが、解放する以前に傷ひとつつかないのだ。
階段から聞こえる足音に無華衣は恐怖を感じ、静かに目を閉じた。
『.....助けてよ』
...助けなんて、来るハズないのに。
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真昼 - マジで更新して〜めっちゃ続きが気になる！ (2022年7月21日 16時) (
レス) @page3 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 更新頑張って下さい 止まっていますー (2022年7月3日 22時) (レス) @page3 id: 2308cf2dd0 (このIDを非表示/違反報告)
maria - 面白いです。 (2022年4月16日 17時) (レス) @page1 id: 4c43ea808a (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - イチゴネコさん» あああすいません‼️💦直しておきます😭教えてくださってありがとうございます🥲 (2022年4月7日 18時) (レス) id: fd44de550f (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グ.が立っております!! (2022年4月7日 18時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み。 | 作成日時：2022年4月7日 15時
