おねがいだから ページ9
夢主side
『善逸...?』
目の前には背中から血を流し倒れている善逸。
『(うそ...生きてるよね?)』
「ウギャアアアァアアア!!!!」
鬼の叫び声がする。
『!耳っ!』
慌てて善逸の耳を塞ぐ。
『私は大丈夫かな...?』
自分の耳に害はないことを確認し、善逸を抱えあげる。
『(だめだ...今は離脱するしか...)』
「ガアァァァァァァァア!!!」
ヒュッ、と喉から音がする。
『(ぁ...だめ...こんな大きさの鬼...私だけじゃ...)』
「ァァァァァァァァァァ!!」
鬼の長くて太い足が私の鳩尾に直撃する。
『ッカッハ...』
飛んで、受身を取ろうとして足から長い木にぶつかる。
バキィッ!と音がした。
『(足の骨...ほぼ折れ...た?!)』
『〜〜〜っ!!!!いだいっ...ハッ!!!!』
あぁ、善逸が...そう思った瞬間、善逸の体が鬼に掴まれた。
『!!!!!おい!!!その人を離せ!!!』
意味が無いとわかっていても、そんなことを叫んでしまう。
『(あぁ、おしまいだ...なにもかも...)』
そう諦めかけた瞬間、
ドォン!と音がした。
「...シイイイイイイイ...」
『(?!善逸が...いない?!)』
そう思ったその時、ボトッ、と善逸を掴んでいたはずの鬼の指が地面に落ちる。
『...ぜんいつ?』
「Aは俺が守る」
『.....?!』
背中の傷が痛むのか、少し顔を歪めている善逸が、私を庇うように【壱の型】の姿勢を取った。
『!善逸!無理...しないで!』
「だめだ...俺はAを守るって...」
「《約束》したから...ッ!」
間空いちゃってごめんなさいm(_ _)m忙しくて...(言い訳)
これからはバンバン投稿するかもしれません。(?)もう少し私の駄文にお付き合い頂けるとありがたいです。
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作者名:せきとのおへや | 作成日時:2020年10月27日 2時