苦し紛れの恋【我妻善逸】 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:3,401 hit

合同任務ページ5

夢主side

今日は善逸との合同任務。

『(隣を歩くのなんていつぶりだろう)』

善逸が炭治郎に行きたくない行きたくないと駄々を捏ねている横で、私は任務に少しばかり心を躍らせていた。

そわそわしていたら、善逸が

「なぁ！A！俺を守ってくれるだろ？！？！」

ぎゅ、と抱きつかれる。
それだけで。頼られて抱きつかれて泣きつかれただけで。私はとても嬉しかった。

『う、うん！私にまかせて！』

きっと善逸の方が遥かに強いだろうけど。
でも、私はそれを忘れちゃうくらい、嬉しかった。
久しぶりに善逸が私と会話してくれたから。抱きついてきてくれたから。頼ってくれたから。

「だ、そうだぞ、善逸。はやく''ふたりで''任務に行ってきたらどうだ？」

呆れたように炭治郎が善逸に言うと、

「ぅぇ...守ってくれるなら行くよぉ...でもでも！！！ぜっっっっっっったいに俺を守れよ！約束しろよ！！！！！」
『う、うん！約束するっ！！』

善逸が小指を差し出す。

「ん！」
『え、え？』
「ゆびきりげんまん」

無理矢理善逸が小指を私の小指に巻き付けてきて、懐かしい歌を歌い出した。

『うそついたら...？』
「はりせんぼんのーますっ」
『「指切った」』

『(ぅわぁあ...善逸の小指触っちゃった...)』

きっと今の私の顔はりんごより赤いだろうなぁ、と考えながら、私たちは任務に向かった。

「(照れちゃって、かわいい)」

お気に入り登録、ありがとうございます！この作品はすぐ終わるかもですが、これからも頑張りますので何卒...