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期待 ページ2

夢主side

「話があるんだ」

それはある日、桃の木に囲まれて、

「俺と付き合ってください」

顔を真っ赤にした善逸が、花で作った冠をくれた。


自分が1番欲しかった言葉と共に。



でも、

『善逸〜!』
「?!なっ、なに?!いきなり抱きついてこないで!」
『あぅ...ご、ごめん...』

いつからか、

『善逸』
「なに?話しかけるなら後にしてくれる?今俺忙しいから。」

冷たくなって。

『どうしたらまた、昔みたいに振り向いてくれるの?』

一人しかいない部屋で、そんなことを呟いた。

「Aっ!」

またあの眩しい笑顔で、

『ふふ、なぁに?』

名前を呼んでくれる事を期待して。

『...善逸...』

「なに?用があるなら早く言って」

あーあ。

『......ごめん、なんでもない』

期待なんて、しなきゃ良かった。

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作者名:せきとのおへや | 作成日時:2020年10月27日 2時

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