雨のち晴れ(あほの坂田) (ページ4)

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3話（skt side）ページ4

その子と出会ったのは転勤したての病院でだった。
点滴片手に診察室へと行けば、先生と手話で話してる半泣きの女の子が居たのだ。

正直、一目惚れだった

坂田(可愛すぎやろ…ｯ)

何時も、馬鹿とかアホとか呼ばれる俺やけど職業柄あまり仲良くなれないのも分かってる。
きっと、付き合えたとしても迷惑かかる。

でも…点滴の針を刺す瞬間、目を瞑ってしまう所とか凄い可愛くて守ってあげたくなる。

坂田(須藤 Aちゃん…か)

極めつけは俺の絵を描いてくれた、耳が聞こえないから浦島坂田船の事は知らへんと思うけど描いてくれたのは「歌い手」の俺。

なんで、この容姿にしたのかと聞けば。

【綺麗な赤髪だったので】

と、照れ笑いしながら見せてくれた。
ホンマに…狡い子やなぁ。

どんどん好きになっていってしまう、この沼にハマったら抜け出せないのは俺が1番知っとるのに…。

坂田「俺、この病院にまだ居るから何時でも来てな？」

精一杯の笑顔を君に送れば、幸せそうに笑ってくれるこの子の為ならなんでも出来てしまうきがする。
そう言えば、新しいCDの曲の始まり…「やっぱり笑って欲しいんだ」だったな。

確かに、好きな人には笑ってて欲しいわ