事ある毎にキスをして【亥清悠】

お弁当箱 ページ9

結構遠い私達の家は駅から徒歩30分くらい






けれど、悠くんと話す時は会話が尽きずずっと喋っていられる






数十分歩いて家まで帰る、今日は悠くんのお弁当箱を受け取るために悠くんの家に寄っていく






寄る、といっても隣の家だからあまり変わらないけど






悠「A、これ弁当箱。弁当いる日にさ、連絡すればいい？」







「うん、前の日の内に言ってもらえると助かるかな。そうだ、明日はいる？」






悠「明日はいる、学業優先だからって仕事減らしてくれたから。」






「なら、明日の朝にお弁当渡すね。」






悠「楽しみにしてる、じゃあまた明日な」






「うん、ばいばい」






そう言って数歩あるいて私の家、悠くんから受け取ったお弁当箱をキッチンに置いておく。






ソファでくつろいでいると不意に電車内での事を思い出した






人が多くて誰も見ていなかったとは思うけれど、電車内でキスするなんて……





そう思い出すだけで顔が赤くなるのが分かる







悠くんがキスをしてくるのは嫌ではない






けれど、私と悠くんは付き合ってはいない






ただ、悠くんが悲しんでいる時に私の傍に来たから今こうなっているんだろう






でも、悠くんが私以外の女の子と一緒にいることは考えたくない





悠くんは私とずっと一緒だと言った、私も悠くんと
ずっと一緒







他の人と一緒に話しているなんてありえない






付き合ってはいない、けど友達よりは親密な関係








ハグもするしキスもする、けど付き合っていない







こんなことを考える程、私も悠くんに依存しているのかもしれない







制服から着替えて部屋着になると今日ラビチャを交換した和泉くんからだった




一織すみません、明日の昼も一緒に食べませんか




Aはい、悠くんも一緒ですよね





一織亥清さんも一緒です。連絡しておきました。四葉さんがまた一緒に食べたいと言ってうるさいので




Aそうだったんですね、また明日楽しみにしてます







悠くんの事を考えるのもやめにしよう






そう思い、ラビチャ送ったあとうさぎのスタンプを返してスマホの電源を落とした







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