黒雪姫と9人の王子

Fantasy 11 ページ11

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あ、あの子可愛い ..









そう思えるほどの余力ができてきたのかなぁ。









毎日 講義・アルバイト・帰宅 の繰り返し。

いつバレるのか 怯えながら生きてきたけど 案外バレないじゃん。


親がいるわけでもなく、兄弟がいるわけでもなく、挙句の果てには 彼女までいない。



俺.. いつから1人だったんだろう。



別に 寂しいと思ったことは
そんなにないけどね。









ボロッちぃ紙とゴールドのとんがったティアラ型のリング


ぜってぇ、女モンだよ.. コレ 。

そう思っているのに 中々外せないのは なんでかなぁ〜。








“ 目覚めのときに 9人の絆を ”








バイト中も考えてみるけど
意味わかんないんだよね。

寝てろってこと？ 早く起きろってこと？



深く考えても 無意味じゃない？ これ。









ふ〜ん、先輩が今からここに来るんだ。




生まれ持った この 予知 と エンパス の力は 普段も何気なく活用している。




そうだよ、俺は この力と米があれば 生きていける。

紙の意味なんて 知らなくても



いーの？

おっけー 。





ほら、いいってさ。









... 理工学部のテキトー男子 伊野尾慧

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