47/謎の手紙* ページ3
「宮原、着いたら起こせ」
「は!?え、ちょ⋯中堂さん!?」
私達が乗車する事になったのは7号車のA室で、部屋に入った途端中堂さんは窓に頭を乗せて眠り始める。
「もう⋯自由過ぎる⋯⋯」
上司の自由奔放さに呆れながらも持ってきた医学書片手に私も束の間の休息についていると控えめなノック音が聞こえ、扉を開けると一通の手紙が落ちていた。
「誰から⋯⋯?」
宛名も何も書いていない真っ白手紙を開くとそこにはーー⋯。
このエリアは危険だ。
早急に手を引け、赤の共犯者より。
「っ⋯赤⋯⋯!!」
周りを見渡すと誰も居らず、静かな静寂と蒸気機関車特有のけたたましい音が響いている。
きゅっと手紙を握り締め、簡単な荷物だけまとめて中堂さんにメモを千切り書き殴る様に言付けを残した私はA室を飛び出した。
「宮原先生⋯!?」
「っ、コナン君⋯!?」
すると、8号車前でばったりと少年探偵団の皆と再会する。
「コナン君知り合いですか?」
「ま、前にお世話になった先生だよ」
「こんにちは。ええと、少年探偵団だよね」
よく噂はテレビとか新聞で見てます、と言うと無邪気な笑顔を浮かべる三人。
「宮原先生って何号車なの?」
「な、7号車だけど⋯ねぇ、コナン君⋯誰か人見なかった?」
「へ?見てないよ」
なら、あの手紙は何⋯⋯?
このミステリートレインで何が起ころうとしているの?得体の知れない不安が過ぎる中、少年探偵団の皆に誘われ私も推理クイズに参加させて貰う事になった。元々この推理クイズは乗客全員が探偵役だった筈だ。
引っ掛かりを覚えながらも先程居た7号車のB室の部屋の前に立つ。
「この部屋ですね!!」
「あのー⋯失礼しまー⋯」
扉を開いた瞬間男の切羽詰まった声が聞こえた。
「わ、バカ!!入るな!!」
「え?」
ドンッと飛び出す人影、フードに更に帽子を深く被っておりサングラスにマスクという如何にも怪しい男が部屋から飛び出し逃走した。
「スゲー、本物みてーじゃん!!」
「追いましょう!!」
「ホラ!!コナン君も哀ちゃんも宮原先生も!!」
比較的大人っぽいコナン君と灰原哀ちゃんはジト目になりながら「鬼ごっこ⋯⋯」と呟いたのを聞いて苦笑したのは言うまでもない。
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ユナ(プロフ) - 初めまして！ユナと申します！小説を読まさせてもらいました！とても面白かったです！続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい！ (2021年9月27日 23時) (
レス) @page4 id: 2353c44e43 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - この話凄く面白かったです！再新頑張ってくださいp(^-^)q (2019年1月25日 0時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - みおおおんさん» コメントありがとうございます!!ベルツリーは私も大好きな話なので出来る限り安室さんと中堂さんを絡ませられるよう頑張ります!!笑 (2018年7月5日 15時) (レス) id: eee4895209 (このIDを非表示/違反報告)
みおおおん - このシリーズ本っっ当に大好きです！！！！！中堂さんもめっちゃ好きだしあむぴもめっちゃ好きだしベルツリー急行編がほんっと気になる… あと、文章書くの上手すぎて「天才かよ…」 と呟きました。(実話) 更新楽しみにしています！！！！！！！ (2018年7月5日 14時) (レス) id: 3fa6fc4c4d (このIDを非表示/違反報告)
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