【名探偵コナン】灰色レモネード【アンナチュラル】

38/最後の晩餐* ページ38

花ちゃんの最後の晩餐を探しにスーパーやお土産屋さんを回る私達。しかも鹿肉とカレー、この二つが揃った条件を探すのに手こずったが久部君が見つけてくれたのである。

「三澄さん、Aさん。ありました!!鹿肉のカレー風味おにぎり!!」
「おお!!」
「ナイスだよ、久部君!!」

成分表と比べてみても矛盾する点はない。
つまりこれが花ちゃんの最後の晩餐という事だ。だが、見つけたモノは花ちゃんが摂取した量より少し多く、店の人にこの商品について聞くとこの店オリジナルという事でここで買ったのは間違いない。

三澄さんがカレンダーに目をやり、店の人に冷凍倉庫の事を聞いて私達は店の人に教えて貰った場所へ向かうと結果は会社なのでそれなりに警備が厳しく、遺体を持ち込む事は不可能だった。

「この周囲で他に冷凍倉庫ないか探しましょうか?」
「んー、A。さっき来た道戻ってもらえるかな?」
「お易い御用ですよ」

戻ると、そこには走る冷凍倉庫⋯所謂冷凍トラックが停められており無人だった。

「−20°Cの走る冷凍庫⋯」
「ちょ、三澄さん!?」
「マズいですよ!!」

三澄さんは問答無用と言わんばかりにトラックのドアを開けて入る。久部君も後を追う様に入っていく。

私も後を追おうとしたら、背後から凄まじい痛みを感じ振り返ると男が静かに見下ろしていたのだった⋯⋯。

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