【名探偵コナン】灰色レモネード【アンナチュラル】

02/新しい仲間* ページ3

中堂さんに書類を押し付けられたり、東海林さんや三澄さんに慰められる日々。
所長である神倉さんが重大発表という事で中堂さんを叩き起したら、新しい記録係が来るらしい。周りから見たら重大発表でも何でも無いように見えるが、UDIラボにとっては重大発表である。

何故ならーー⋯。

「え、増えるんですか?」
「あのやっっすい時給のバイトに応募来たんですか?」
「安い安い言わないで下さい!!最低賃金です!!」

それ、結局安いって事じゃ⋯⋯。
神倉さんの叫びに心の中で静かにツッコミを入れたのは言うまでもない。
新人が来るのはまだらしく、私は今にでも寝そうな中堂さんに書類を渡して、坂本さんに珈琲を差し入れたりとやる事をやっていたらどうやら来たらしい。

「⋯寝るぞ」
「中堂さん、本当に寝ないで下さいよ!?」

新しいバイトの子の名前は久部六郎君と言うらしい。歳は私より三つ下の医大生、うんうん若いっていいね⋯!!っておばさん臭いな、私。と自分に自分でツッコミ入れつつ、寝入ってしまった中堂さんに毛布を被せる。

「世話焼けるなぁ⋯⋯」
「あ、あの⋯⋯」
「はい?」

控えめな声に振り返ると、久部君が居た。
どうしたの?と聞くと、挨拶らしい。
真面目だ、こんな安い時給バイトするぐらいカツカツなのだろうか?

「改めまして、宮原Aと言います。中堂班に居るけどたまにヘルプとして三澄班に行く事あるからよろしくお願いします」
「は、はい!!」

久部君、いい子だ。
ついつい構いそうになるが、中堂さんにいびられないように護らなければ⋯⋯!!

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