僕が死んだ日 (ページ8)

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杏奈7 ページ8

「名前！」

『なぁーにぃー！！ママ！』

名前は母親に呼ばれると元気よく返事をして飛びついた。

「今日はなんの日か、

分かる？＾▽＾」

母親に問われた名前は一瞬考える素振りを見せて
『名前の誕生日ぃー！！』

と、目を輝かせて答えた。

それを聞いた母親は名前に小さめの木箱を渡す。

名前はそっと開けて中を除く

するとそこにはキラキラと光るブローチが入っていた。

『これ!!名前が欲しかったやつ！』

「ﾌﾌﾌ喜んでくれた？」

母親が問うとぴょんぴょんと可愛らしく飛び跳ね『うん！』と元気よく頷いた。

『ねぇねぇ！
これちーちゃんたちにも見せたい!!』

ちーちゃんと言うのは名前のお友達の一人で吉井千夏ちゃんの事だ。

「えぇ、いいわよ」

母親の了承が出るとすぐに着替え始める名前に母親は顔を綻ばせる。

「名前、雨降るから傘もって行ってね｣

『うん！いってきまーす!!』

名前喜んでくれたはね、

来年はどんなプレゼントにしようかしら。

わたしは呑気にそんなことを考えていたは。

もう、名前のいる来年が来ないことも知らずにね。