雨涙１２ ページ13
．
貴女side
．
紫耀くんの後ろ姿を見つめて思う
このままでいいのかと
きっとこのままだと自然消滅だ 。
もっと知りたいことだってある
もっと紫耀くんに触れたいんだ
「 よし！」
．
一度来たことのある道を
慎重に思い出しながら歩く
「 あった 」
緊張して震えながらもインターフォンを鳴らす
「 あの ！ 紫耀くん ！」
母「 あらあ、紫耀に用かしら ？」
紫耀くんが出るとばかり思ってたから
突然の平野母の登場に驚く
「 ああ、あの その … 」
「 紫 … 平野くんにお話がありまして 」
母「 呼ぶから待ってね 」
そのふわふわした見た目からは
想像できない程の大声で紫耀くんを呼ぶ
さっきまで一緒に居たのに
今更ながら緊張してくる 。
『 柊真 …… A 』
「 紫耀くん 」
さっきまで寝てたのかな ？
いつもは完璧にセットされてる髪も
今は少しだけボサボサで
こんな姿を見れるのは私だけかななんて
少し優越感に浸る 。
．
母「 にしてもびっくりしたわ 」
母「 急に息子さんを下さいだなんて 」
「 その件は失礼しました 」
母「 いいのよお ！流石あの子の惚れた子ね 」
母「 ってなんか親馬鹿みたいね (笑)」
母「 あ！アルバムみる？ (笑)」
「 見させて頂きたいです (笑)」
なんかこれってほんとのかれかのみたいじゃない？
もし紫耀くんと結婚したら
姑問題には悩まずにすみそうだわ (笑)
母「 あの子を頼みます 」
『 ええ ！？ 頭あげてください ！』
母「 あの子ね最近笑うの 」
『 え？ 』
母「 幸せそうに 」
母「 あの子に笑顔をありがとう 」
『 違うんです …… っ 』
私が紫耀くんに笑顔を貰ってるの
花が咲くみたいな笑顔の君に
私は毎日幸せを貰ってるの 。
『 紫耀くんを絶対に幸せにしますから 』
母「 ふふふ。ほんとにAちゃんが男の子みたい(笑)」
『 A 〜 ！行くで ！』
「 はあ 〜 い ！」
母「 あ、ちょっ紫耀 ！」
『 なに？ ……… ！ / / /』
「 どうしたの？ 」
『 別に ！ 早くいこ ！ / / / 』
「 うん ？ 」
．
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作者名：二宮あいちゃ | 作成日時：2015年5月28日 20時
