雨涙０１ ページ2
．
貴女side
．
樹亜「 ねえ、合コン行こ〜よ 」
「 やから嫌やって 」
さっきからしつこく
合コンに行こうと誘ってくる
唯一の親友の樹亜
樹亜「 本間この通りやから !! 」
樹亜「 な？ 絶対楽しいって！！」
「 …ちょっとだけやで ？ 」
樹亜「 やったあ〜 ！！」
そこまで楽しいと言われたら
どんなものか見たくなるのが人間の性で 、
樹亜「 じゃあ、放課後一緒に行こ !! 」
「 はいよ〜 」
.
樹亜「 Aカッチコチやで(笑)」
「 煩いわ 」
樹亜「 Aは可愛いねんから黙っとくんやで ？ 」
「 それ、暴 言 だよね 」
樹亜「 本音や 」
．
“ よし行くか ”
なんて一人気合いを入れてる樹亜は
誰から見ても美少女で 、
証拠にさっきから
すれ違う男の子みんな樹亜を見て頬染めてるし
果たして合コンに行く意味があるのだろうか？
樹亜「 失礼します 〜 」
樹亜が入った瞬間ざわざわしだす男の子
ずっと隣に居るって約束したのに
開始早々どっかに行ってしまうし
合コンでぼっち程悲しい事があるのだろうか？ (
ええ、ええどうせ私はおまけっすよ。
．
『 隣ええ？ 』
「 う、え、あ 」
『 ふふ。変な声だね(笑)』
そりゃあ、
至近距離に急にとんでもないイケメンが
現れたら誰でもこうなるでしょうよ
『 俺な今日は付録やねん。』
「 付録 ？ 」
『 おん 』
「 おまけやなくて？ 」
『 んん？ …平野難しい事は分からん ！！』
そこまで難しい事言ってないのですが ？
『 さあ、此処で問題…ちゃうかった
本題に入りますよ ！！ 』
「 うんなに ？」
『 平野と抜けませんか ？ 』
「 … はい ？」
『 今、はい って言った ？？ 』
「 え、あ、うん 」
『 よし、行こ ！！ 』
．
樹亜「 あれ、A … ？？ 」
樹亜「 何処行くの ？？ 」
「 あの、ちょ … 」
『 平野とAちゃんは抜けます 〜 !! 』
ね ？ と同意を求められる
否定はいくらでも出来たのに
否定しなかったのは
きっとこの時から君を特別視してたからなのかな
君のいがいと男っぽい腕に引っ張られる
何故か胸が痛かった
．
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作者名：二宮あいちゃ | 作成日時：2015年5月28日 20時
